2023/12/10(日)、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1・芝1600m)が阪神競馬場で開催。
出走予定馬の紹介、過去データ/コース傾向分析、及び、本レースの予想を行います。
出走馬・騎手
出走馬
番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 |
1 | コスモディナー | 牝2 | 松岡 |
2 | クイックバイオ | 牝2 | モリス |
3 | キャットファイト | 牝2 | 大野 |
4 | ニュージェネラル | 牝2 | 田口 |
5 | スプリングノヴァ | 牝2 | 和田竜 |
6 | ステレンボッシュ | 牝2 | ルメール |
7 | アスコリピチェーノ | 牝2 | 北村宏 |
8 | プシプシーナ | 牝2 | 浜中 |
9 | テリオスルル | 牝2 | 古川吉 |
10 | コラソンビート | 牝2 | 横山武 |
11 | スウィープフィート | 牝2 | 永島 |
12 | シカゴスティング | 牝2 | 鮫島駿 |
13 | カルチャーデイ | 牝2 | 酒井 |
14 | サフィラ | 牝2 | 松山 |
15 | ナナオ | 牝2 | 西村淳 |
16 | ルシフェル | 牝2 | ムルザバ |
17 | ミライテーラー | 牝2 | 中井裕 |
18 | ドナベティ | 牝2 | 坂井瑠 |
過去10年データ
本レースの過去10年データ(2013~2022年)傾向は以下のとおりです。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 2-0-0-18 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
2枠 | 1-1-3-15 | 5.0% | 10.0% | 25.0% |
3枠 | 1-0-1-18 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
4枠 | 1-2-0-17 | 5.0% | 15.0% | 15.0% |
5枠 | 2-3-1-14 | 10.0% | 25.0% | 30.0% |
6枠 | 1-2-3-14 | 5.0% | 15.0% | 30.0% |
7枠 | 1-1-2-25 | 3.4% | 6.9% | 13.8% |
8枠 | 1-1-0-27 | 3.4% | 6.9% | 6.9% |
複勝率を見ると内枠(1-4)15.0%・外枠(5-8)18.4%と外枠が優勢。枠単体では5~6枠が30.0%でTop、一方は8枠は一桁台と苦戦してますね。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
先行 | 3-1-1-36 | 7.3% | 9.8% | 12.2% |
差し | 5-6-8-53 | 6.9% | 15.3% | 26.4% |
追込 | 1-3-1-50 | 1.8% | 7.3% | 9.1% |
連対率/複勝率では差し馬が最も良い成績です。マイルCSのときもお伝えしましたが、阪神外回りの1600mは差しが届きます!
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 5-1-0-4 | 50.0% | 60.0% | 60.0% |
2~3 | 2-5-3-10 | 10.0% | 35.0% | 50.0% |
4~6 | 3-1-5-21 | 10.0% | 13.3% | 30.0% |
7~9 | 0-1-1-28 | 0.0% | 3.3% | 6.7% |
10~ | 0-2-1-85 | 0.0% | 2.3% | 3.4% |
上位人気ほど成績が良く、他の重賞でもよく見られる一般的な傾向。2連系なら3番人気以内、3連系なら6番人気以内の馬を軸にするのが良いと考えています。
前走レース名
- アルテミスS(G3):5-3-3-18/29
- ファンタジーS(G3):2-0-2-31/35
- 1勝クラス:1-3-2-44/50
- 新馬:0-1-0-12/13
- 未勝利:0-0-0-10/10
ファンタジーS組は不振で1勝クラス組とあまり差がないです。連対率27.6%・複勝率37.9%を誇るアルテミスS組を中心視したいと思います。
前走着順
- 1着:8-7-4-73/92
- 2着:2-1-4-21/28
- 3着:0-1-1-6/8
- 4着:0-0-0-9/9
- 5着:0-1-0-8/9
- 6~9着:0-0-1-19/20
- 10着~:0-0-0-12/12
1着と2着以下では下記のとおり。前走1着馬が優勢でプラス要素と考えるべきでしょう~!
着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 8-7-4-73 | 8.7% | 16.3% | 20.7% |
2~ | 2-3-6-75 | 2.3% | 5.8% | 12.8% |
コース傾向
前身の「阪神3歳牝馬ステークス」は1991年に牝馬限定に変更され、その年にデビューした若駒のチャンピオン決定戦でした。2001年に馬齢表示の国際基準への変更に伴い、競走名を「阪神ジュベナイルフィリーズ」と改称されました。
阪神芝1600mはバックストレッチからのスタート。外回りの3~4コーナーをぐるっと回って直線に入るワンターンの形態です。
右回りのコースでスタートから4コーナーまで平坦、勾配差はほぼ0mに近いと言っても過言ではありません。直線は473.6m。残り600m付近の4コーナー終盤から2m下り、更にゴール直前の200mで2mの坂が待ち受けています。
序盤は平坦でそこから下り坂ということもあり、ペースが極端に遅くなることは少ないです。また、最後に坂があるため、スタミナ切れでバテる馬も多く、底力が問われる傾向があります。
当該コースデータ
2022年以降のレース結果(阪神・芝1600m)を対象にデータを抽出しました。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 8-17-21-103 | 5.4% | 16.8% | 30.9% |
2枠 | 17-15-15-108 | 11.0% | 20.6% | 30.3% |
3枠 | 10-15-13-123 | 6.2% | 15.5% | 23.6% |
4枠 | 17-7-12-134 | 10.0% | 14.1% | 21.2% |
5枠 | 15-15-8-136 | 8.6% | 17.2% | 21.8% |
6枠 | 12-12-14-150 | 6.4% | 12.8% | 20.2% |
7枠 | 12-9-19-187 | 5.3% | 9.3% | 17.6% |
8枠 | 19-20-8-198 | 7.8% | 15.9% | 19.2% |
複勝率:内枠(1-4) 26.3%、外枠(5-8) 19.5%
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 20-9-9-72 | 18.2% | 26.4% | 34.5% |
先行 | 37-54-47-272 | 9.0% | 22.2% | 33.7% |
差し | 42-38-38-405 | 8.0% | 15.3% | 22.6% |
追込 | 11-8-16-386 | 2.6% | 4.5% | 8.3% |
捲り | 0-1-0-3 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
複勝率:逃げ/先行 33.8%、左記以外 16.2%
上位人気馬の見解
上位人気が予想される馬の見解と不安要素を述べたいと思います。
サフィラ
2023年10月28日 東京 アルテミスS(G3)
2着 (2人気) 芝1600 良 (松山)
2023年9月30日 阪神 2歳未勝利
1着 (1人気) 芝1800 良 (松山)
2023年8月5日 新潟 2歳新馬
3着 (1人気) 芝1600 良 (松山)
兄弟にG1ウィナーのサリオス、重賞ウィナーのサラキアがいる血統。初重賞タイトルをG1制覇で飾れるかに注目が集まります。
不安要素
血統的には中距離あたりがベストか!? 前走よりも相手は強くなるので、マイルで力を発揮することができるでしょうか。
コラソンビート
2023年11月4日 東京 京王杯2歳S(G2)
1着 (1人気) 芝1400 良 (横山武)
2023年8月6日 新潟 ダリア賞
1着 (1人気) 芝1400 良 (戸崎)
2023年6月25日 東京 2歳未勝利
1着 (1人気) 芝1600 良 (戸崎)
未勝利から3連勝で重賞勝利。新馬戦で負けた相手はボンドガール・チェルヴィニアなので、実績に関して言うまでもないでしょう。
不安要素
競馬が上手な点はプラス要素だと思いますが、京王杯2歳S(G2)のレースレベルは他重賞と比較すると少し落ちる印象です。
アスコリピチェーノ
2023年8月27日 新潟 新潟2歳S(G3)
1着 (1人気) 芝1600 良 (北村宏)
2023年6月24日 東京 2歳新馬
1着 (1人気) 芝1400 良 (ルメール)
新馬戦は後方から、前走は5番手から33.3秒の脚を使って差し切り、2戦2勝でG1の舞台へと向かいます。
不安要素
新潟2歳Sの勝ち馬は過去10年で4頭出走し、0-1-0-3とハープスターの2着が最高。3か月ぶり&関西圏のレースと条件は楽でないでしょう。
馬場傾向・展開予想
当日の馬場傾向、及び、レースの展開を予想します。
馬場傾向
天候
晴れ
馬場
良
使用コース
Aコース:1週使用しましたが、大きな傷みもなく引き続き良好な状態
阪神JFと同条件で土曜に行われたリゲルSは先行した3頭で決まりました。ただし、古馬マイル戦で前半47.7秒はかなりスローなので、あまり参考にはならないと思います。
先週は差しも決まっていましたね。馬場が非常に良いので、道中は内目を通って直線で外に出すのが理想的だと思います。
展開予想
逃げ:⑨
先行:④⑧⑬⑮
差し:①③⑤⑥⑦⑩⑭⑱
追込:②⑪⑫⑯⑰
2歳のレースなので、展開予想が当たる可能性は低いと前置きしといて、逃げるのは⑨テリオスルルですかね。
上位人気が予想される③⑦⑩⑭はいずれも中団からの競馬になりそう。瞬発力勝負になるかなと思います。
競りかける馬がいれば、昨年のように45秒台前半のハイペースもありますが、折り合いを欠く馬はいれど、隊列は出たなりで決まりそうなので、前半が46秒台の平均ペースと予想します。
よって、展開による前有利/後ろ有利とかなく、どの馬にもチャンスはあるでしょう。
レース予想
これまでの内容を踏まえ、本レースの最終見解を発表します。
予想印
◎:⑥ステレンボッシュ
〇:⑭サフィラ
▲:⑩コラソンビート
△:⑤⑧
本命はステレンボッシュ。札幌・中山・東京と舞台を問わず結果を出しており、阪神でも実力を出せると思います。
中団待機から近走のように直線で鋭い差し脚が使えれば、間違いなく勝ち負けでしょう。
対抗はサフィラ。前走はチェルヴィニアに完敗でしたが、上がり33.4秒はやはり実力があります。
14番なので終始外を回る形の競馬になりそうですが、データ的には外枠の方が好成績なので、大丈夫と判断しました。
3番手はコラソンビート。競馬センスが非常に良い印象がありますね。
前日時点では僅差ながら1番人気。3連勝は実力がないとできないですし、完成度の高さを評価しました。
あとは、大穴クラスの⑤スプリングノヴァ・⑧プシプシーナまでを馬券の買い目に入れます。
券種はオーソドックスな馬連・3連複でオッズ見ながら、BOXにするかどうか決めたいと思います!