2023/12/28(木)、ホープフルステークス(G1・芝2000m)が中山競馬場で開催。
出走予定馬の紹介、過去データ/コース傾向分析、及び、本レースの予想を行います。
出走馬・騎手
出走馬
番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 |
1 | ゴンバデカーブース | 牡2 | 松山 |
2 | ヴェロキラプトル | 牡2 | 戸崎 |
3 | アンモシエラ | 牝2 | 藤田菜 |
4 | アドミラルシップ | 牡2 | ドイル |
5 | サンライズジパング | 牡2 | 菅原明 |
6 | シンエンペラー | 牡2 | ムルザバ |
7 | テンエースワン | 牡2 | 横山和 |
8 | インザモーメント | 牡2 | 佐々木 |
9 | タリフライン | 牡2 | マーカン |
10 | シリウスコルト | 牡2 | 三浦 |
11 | ショウナンラプンタ | 牡2 | 鮫島駿 |
12 | ディスペランツァ | 牡2 | モリス |
13 | レガレイラ | 牝2 | ルメール |
14 | ホルトバージ | 牡2 | 今村聖 |
15 | ウインマクシマム | 牡2 | 松岡 |
16 | センチュリボンド | 牡2 | 武豊 |
消 | サンライズアース | 牡2 | - |
18 | ミスタージーティー | 牡2 | 坂井瑠 |
過去6年データ
本レースの過去6年データ(2017~2022年)傾向は以下のとおりです。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 0-1-1-6 | 0.0% | 12.5% | 25.0% |
2枠 | 1-0-2-7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
3枠 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
4枠 | 2-2-0-8 | 16.7% | 33.3% | 33.3% |
5枠 | 0-1-1-10 | 0.0% | 8.3% | 16.7% |
6枠 | 2-1-0-9 | 16.7% | 25.0% | 25.0% |
7枠 | 0-0-2-11 | 0.0% | 0.0% | 15.4% |
8枠 | 0-1-0-13 | 0.0% | 7.1% | 7.1% |
複勝率では内枠(1-4)25.0%・外枠(5-8)15.7%と内枠が優勢。単体で見ると8枠が複勝率ひと桁ですが、6年分しかデータがないので、8枠の評価を下げるほどではないと考えます。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 0-1-0-6 | 0.0% | 14.3% | 14.3% |
先行 | 5-4-1-17 | 18.5% | 33.3% | 37.0% |
差し | 1-1-4-24 | 3.3% | 6.7% | 20.0% |
追込 | 0-0-1-26 | 0.0% | 0.0% | 3.7% |
逃げ馬は良い成績は残せてないですが、直線が比較的短い中山コースとあってか、とにかく先行馬が強いレース。前目に付ける馬を中心視したいと思います。2歳戦はなかなか展開が読みにくい点もありますが・・
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 4-0-0-2 | 66.7% | 66.7% | 66.7% |
2~3 | 1-3-2-6 | 8.3% | 33.3% | 50.0% |
4~6 | 0-2-2-14 | 0.0% | 11.1% | 22.2% |
7~9 | 0-1-2-15 | 0.0% | 5.6% | 16.7% |
10~ | 1-0-0-36 | 2.7% | 2.7% | 2.7% |
昨年は14番人気→7番人気→6番人気の決着で3連単246万の大波乱でしたが、1~3番人気の複勝率は50%超えており、基本的には上位人気が強いと言えそうです。
前走レース名
- 東スポ2歳S(G2/G3):3-0-1-9/13
- 京都2歳S(G3):1-1-0-7/9
- OPクラス(非L/L):2-2-2-8/14
- 1勝クラス:0-2-2-21/25
- 新馬:0-0-1-10/11
- 未勝利:0-0-0-14/14
複勝率では東スポ2歳S(30.8%)、京都2歳S(22.2%)、OPクラス(42.9%)となっており、重賞よりもOPレースからの参戦が好成績であることは意外と盲点かもしれません。
前走着順
- 1着:3-5-6-46/60
- 2着:2-1-0-5/8
- 3着:0-0-0-10/10
- 4着:1-0-0-2/3
- 5着:0-0-0-2/2
- 6~9着:0-0-0-4/4
- 10着~:0-0-0-4/4
過去6年の出走数91頭のうち、約2/3を占める60頭が前走1着馬。2着以下の馬が少な過ぎて、ここまで偏るとデータとしては使えないかなぁと思ってます。
コース傾向
2014年に阪神芝2000mで行われていたラジオNIKKEI杯2歳S(G3)を皐月賞と同条件の中山芝2000mに移し、レース名をホープフルS(G2)に変更。格付けもG2に昇格。
2017年からはG1へと昇格、ここで好成績を残した馬が3歳の中距離路線の主役候補へつながるレースとなっています。
中山・芝2000m(内回り)
直線入口からスタートして内回りを1周、ホームストレッチを2回走るコース形態となっています。中山コースの勾配は、1コーナーで2.0m登り、2コーナーから3コーナーで4.0m下ります。
スピードに乗ったまま小回りコーナーを走るため、外の馬はスタミナをロスし、直線の急坂で脚色が鈍ることが多いです。
坂に負けないパワーが求められ、かつ、前半どれだけ距離ロスなく経済コースを通れるかが好走の鍵と言えそうです。
当該コースデータ
2022年以降のレース結果(中山・芝2000m)を対象にデータを抽出しました。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 11-9-4-110 | 8.2% | 14.9% | 17.9% |
2枠 | 7-6-12-111 | 5.1% | 9.6% | 18.4% |
3枠 | 6-7-11-122 | 4.1% | 8.9% | 16.4% |
4枠 | 14-9-11-115 | 9.4% | 15.4% | 22.8% |
5枠 | 12-11-10-123 | 7.7% | 14.7% | 21.2% |
6枠 | 12-16-13-121 | 7.4% | 17.3% | 25.3% |
7枠 | 16-18-18-141 | 8.3% | 17.6% | 26.9% |
8枠 | 15-17-14-167 | 7.0% | 15.0% | 21.6% |
複勝率:内枠(1-4) 18.9%、外枠(5-8) 23.8%
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 13-12-8-63 | 13.5% | 26.0% | 34.4% |
先行 | 49-42-37-200 | 14.9% | 27.7% | 39.0% |
差し | 25-30-36-400 | 5.1% | 11.2% | 18.5% |
追込 | 3-6-10-336 | 0.8% | 2.5% | 5.4% |
捲り | 3-3-2-11 | 15.8% | 31.6% | 42.1% |
複勝率:逃げ/先行 38.0%、左記以外 13.6%
上位人気馬の見解
上位人気が予想される馬の見解と不安要素を述べたいと思います。
ゴンバデカーブース
2023年10月7日 東京 サウジRC(G3)
1着 (3人気) 芝1600 良 (松山)
2023年6月10日 東京 2歳新馬
1着 (2人気) 芝1600 良 (レーン)
新馬戦は逃げて勝利、前走は最後方から1頭だけ上がり33秒台の末脚を繰り出し、デビュー2連勝で重賞制覇を飾りました。
不安要素
東京マイルから中山2000mへ舞台が変わったときに同じパフォーマンスが出せるでしょうか!?
シンエンペラー
2023年11月25日 京都 京都2歳S(G3)
1着 (1人気) 芝2000 良 (モレイラ)
2023年11月4日 東京 2歳新馬
1着 (2人気) 芝1800 良 (横山武)
凱旋門賞と仏ダービーを勝利したソットサスの全弟。来春の英仏ダービー参戦の壮大なプランを描いているとのことで、ここも通過点にして欲しいです。
不安要素
前走はかなり大味な競馬でしたね。中山は合いそうですが、欧州血統がどこまで日本の高速馬場で結果を出せるでしょうか。
ヴェロキラプトル
2023年9月23日 阪神 野路菊S
1着 (2人気) 芝1800 良 (鮫島駿)
2023年6月24日 東京 2歳新馬
1着 (5人気) 芝1800 良 (三浦)
新種牡馬スワーヴリチャードの産駒。前走は4番手追走から直線で逃げた馬を差し切り、新馬→OPと2連勝を飾りました。
不安要素
新馬戦は逃げ切り、前走は7頭立ての競馬と多頭数で揉まれた経験がないので、G1の舞台で馬群に入ったときに実力が出し切れない可能性もあり得ると思います。
馬場傾向・展開予想
当日の馬場傾向、及び、レースの展開を予想します。
馬場傾向
天候
晴れ
馬場
良
使用コース
Aコース:3~4コーナーの内側に傷みがあります
中山の12月開催は5週目に入り、さすがに内の馬場が荒れてきました。内から3~4頭分の馬場は伸びにくい印象で、先週ドウデュースが直線通ったところがギリギリ伸びるかなと思ってます。
なお、天気に関しては1週間ほど雨は降っておらず、芝の生育管理のため散水を2日ほど実施したようですが、当日はパンパンの良馬場で向かえられそうです。
展開予想
逃げ:⑮
先行:②④⑭⑯
差し:①⑥⑧⑨⑩⑪⑬⑱
追込:③⑤⑦⑫
キャリア3戦以内の馬が大半なので、展開予想は非常に難しいです。
発馬次第で何が逃げるか分からないのが正直な感想ですが、3戦目に先手を取って初勝利を飾った⑮ウインマクシマムが外からいくと予想します。
ホープフルSは例年、ペースが流れないことが多いですね。(※過去6年は全て良馬場)
前半5ハロンタイム
61.5(22年) → 60.1(21年) → 61.9(20年) → 60.9(19年) → 62.5(18年) → 59.6(17年)
後方にいた馬で決着したのは2017年のみ。2018年以降は3~4角で5番手以内の馬がワンツーを決めています。
今年もスローになりそうな気がしてますので、データどおり先行馬有利のレースとなるでしょう。
レース予想
これまでの内容を踏まえ、本レースの最終見解を発表します。
予想印
◎:②ヴェロキラプトル
〇:⑯センチュリボンド
▲:⑩シリウスコルト
△:⑪ショウナンラプンタ
前日のオッズで上位人気は以下の3頭。
- ①ゴンバデカーブース
- ⑥シンエンペラー
- ⑬レガレイラ
ただし、①⑥は器用なタイプではないですし、⑬は実績面で劣ると見ています。前走⑬に先着したホウオウプロサンゲは次走の京都2歳Sで9着に惨敗していますし。
また、前走未勝利・ダートだった馬の馬券内はゼロ。前走新馬だった馬は2017年のステイフーリッシュ(3着)1頭のみ。
よって、これらに該当する以下の馬は消し。
- ③アンモシエラ
- ④アドミラルシップ
- ⑤サンライズジパング
- ⑦テンエースワン
- ⑧インザモーメント
- ⑨タリフライン
- ⑮ウインマクシマム
- ⑱ミスタージーティー
更に実力的に劣る⑫⑭を外して、残った4頭で前に付けそうな馬に重い印を付けました。
配当的に妙味があるので、馬券はBOXでいきたいと思います。2023年最後の中央競馬G1になりますので、優秀の美を飾りたいですね!