2023/12/17(日)、朝日杯フューチュリティステークス(G1・芝1600m)が阪神競馬場で開催。
出走予定馬の紹介、過去データ/コース傾向分析、及び、本レースの予想を行います。
出走馬・騎手
出走馬
番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 |
1 | エコロヴァルツ | 牡2 | 武豊 |
2 | ミルテンベルク | 牡2 | ムルザバ |
3 | ジャンタルマンタル | 牡2 | 川田 |
4 | サトミノキラリ | 牡2 | 津村 |
5 | タガノエルピーダ | 牝2 | 団野 |
6 | セットアップ | 牡2 | 横山武 |
7 | オーサムストローク | 牡2 | 坂井瑠 |
8 | ダノンマッキンリー | 牡2 | ルメール |
9 | クリーンエア | 牡2 | 鮫島駿 |
10 | バンドシェル | 牡2 | 池添 |
11 | タイキヴァンクール | 牡2 | 浜中 |
12 | タガノデュード | 牡2 | 古川吉 |
13 | ナムラフッカー | 牡2 | 松山 |
14 | ジューンテイク | 牡2 | Mデム |
15 | エンヤラヴフェイス | 牡2 | 幸英明 |
16 | アスクワンタイム | 牡2 | 岩田望 |
17 | シュトラウス | 牡2 | マーカン |
過去10年データ
本レースの過去10年データ(2013~2022年)傾向は以下のとおりです。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 4-1-0-13 | 22.2% | 27.8% | 27.8% |
2枠 | 0-0-3-17 | 0.0% | 0.0% | 15.0% |
3枠 | 2-2-0-16 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
4枠 | 1-2-2-15 | 5.0% | 15.0% | 25.0% |
5枠 | 1-2-1-16 | 5.0% | 15.0% | 20.0% |
6枠 | 0-3-0-17 | 0.0% | 15.0% | 15.0% |
7枠 | 0-0-4-18 | 0.0% | 0.0% | 18.2% |
8枠 | 2-0-0-21 | 8.7% | 8.7% | 8.7% |
内外に分類してみると、複勝率は内枠(1-4)21.8%に対し、外枠(5-8)15.3%と劣勢。枠単体では1枠が勝率/連対率で圧倒しており、8枠は複勝率で唯一1ケタ台となってます。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 0-0-1-9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
先行 | 5-2-2-29 | 13.2% | 18.4% | 23.7% |
差し | 4-7-6-50 | 6.0% | 16.4% | 25.4% |
追込 | 1-1-1-45 | 2.1% | 4.2% | 6.3% |
過去の記事でもお伝えしてきましたが、阪神外回りのマイルG1では差し馬がよく馬券に絡むという裏付けになっていますね~。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 4-2-2-2 | 40.0% | 60.0% | 80.0% |
2~3 | 3-4-3-10 | 15.0% | 35.0% | 50.0% |
4~6 | 2-1-2-25 | 6.7% | 10.0% | 16.7% |
7~9 | 1-2-0-27 | 3.3% | 10.0% | 10.0% |
10~ | 0-1-3-69 | 0.0% | 1.4% | 5.5% |
上位人気が良いのは言うまでもないですが、1番人気の複勝率80.0%・2~3番人気の複勝率50.0%は中でもかなり優秀な数字です。
前走レース名
- サウジRC(G3):3-2-1-4/10
- デイリー2歳S(G2):1-4-2-18/25
- 京王杯2歳S(G2):0-2-2-24/28
- OPクラス:1-0-2-22/25
- 1勝クラス:3-1-1-29/34
- 新馬:1-0-1-4/6
- 未勝利:1-0-1-12/14
2016年にG3格付けされたサウジRC、出走頭数は10頭と少なめですが、連対率50.0%は破格の数字ですので、該当馬は積極的に狙いたいです!
前走着順
- 1着:10-6-8-63/87
- 2着:0-2-1-23/26
- 3着:0-0-1-10/11
- 4着:0-1-0-6/7
- 5着:0-0-0-7/7
- 6~9着:0-1-0-18/19
- 10着~:0-0-0-6/6
前走2着以下に敗れて本番で馬券内に来たのは過去10年で6頭だけ。勝ち馬に関しては10頭全て前走1着という状況ですので、大幅なプラス要素と捉えてよいでしょう。
コース傾向
1949年に関東地区における旧表記3歳馬のチャンピオン決定戦として「朝日杯3歳ステークス」が創設され、中山競馬場を開催されていました。
また、馬齢表示の国際基準への変更に伴い、2001年に競走名が「朝日杯フューチュリティステークス」に改称され、2014年に阪神競馬場へ舞台が移っております。
阪神芝1600mはバックストレッチからのスタート。外回りの3~4コーナーをぐるっと回って直線に入るワンターンの形態です。
右回りのコースでスタートから4コーナーまで平坦、勾配差はほぼ0mに近いと言っても過言ではありません。直線は473.6m。残り600m付近の4コーナー終盤から2m下り、更にゴール直前の200mで2mの坂が待ち受けています。
序盤は平坦でそこから下り坂ということもあり、ペースが極端に遅くなることは少ないです。また、最後に坂があるため、スタミナ切れでバテる馬も多く、底力が問われる傾向があります。
当該コースデータ
2022年以降のレース結果(阪神・芝1600m)を対象にデータを抽出しました。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 8-17-21-103 | 5.4% | 16.8% | 30.9% |
2枠 | 17-15-15-108 | 11.0% | 20.6% | 30.3% |
3枠 | 10-15-13-123 | 6.2% | 15.5% | 23.6% |
4枠 | 17-7-12-134 | 10.0% | 14.1% | 21.2% |
5枠 | 15-15-8-136 | 8.6% | 17.2% | 21.8% |
6枠 | 12-12-14-150 | 6.4% | 12.8% | 20.2% |
7枠 | 12-9-19-187 | 5.3% | 9.3% | 17.6% |
8枠 | 19-20-8-198 | 7.8% | 15.9% | 19.2% |
複勝率:内枠(1-4) 26.3%、外枠(5-8) 19.5%
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 20-9-9-72 | 18.2% | 26.4% | 34.5% |
先行 | 37-54-47-272 | 9.0% | 22.2% | 33.7% |
差し | 42-38-38-405 | 8.0% | 15.3% | 22.6% |
追込 | 11-8-16-386 | 2.6% | 4.5% | 8.3% |
捲り | 0-1-0-3 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
複勝率:逃げ/先行 33.8%、左記以外 16.2%
上位人気馬の見解
上位人気が予想される馬の見解と不安要素を述べたいと思います。
ジャンタルマンタル
2023年11月11日 京都 デイリー杯2歳S(G2)
1着 (1人気) 芝1600 稍重 (鮫島駿)
2023年10月8日 京都 2歳新馬
1着 (2人気) 芝1800 良 (鮫島駿)
前走は新馬戦と同じく先行する形で直線抜け出し2馬身差の快勝。まだデビューして2戦目ですが、競馬のセンスが抜群だと感じられる1頭です。
不安要素
デイリー杯組は連対率/複勝率はソコソコ良いですが、勝率は4.0%と過去25頭出走して1頭しか勝利してません。馬券の軸としては有力ですが、他馬に足をすくわれる危険性あり!?
シュトラウス
2023年11月18日 東京 東スポ2歳S(G2)
1着 (4人気) 芝1800 良 (モレイラ)
2023年10月7日 東京 サウジRC(G3)
3着 (2人気) 芝1600 良 (ルメール)
2023年6月3日 東京 2歳新馬
1着 (1人気) 芝1600 不良 (レーン)
サウジRCでは人気を裏切る形になったものの、前走は3番手追走から勝利し、見事に重賞制覇を成し遂げました。
不安要素
東スポ組は過去10年で0-1-0-8とかなり苦戦傾向。関東馬で東京コースしか出走経験がないため、関西圏への初輸送&右回りの阪神で前走と同じパフォーマンスを出せるでしょうか。
ダノンマッキンリー
2023年11月19日 京都 秋明菊賞
1着 (1人気) 芝1400 良 (川田)
2023年9月30日 阪神 2歳新馬
1着 (1人気) 芝1400 良 (川田)
前走は8頭立ての6番手とやや後方に位置し、直線では外から楽々と差し切り2戦2勝と本番に望みます。
不安要素
1勝クラスからの参戦、かつ、1600m以上未経験の馬は過去データ上、好走例があまりないため、その点を覆せるでしょうか。
馬場傾向・展開予想
当日の馬場傾向、及び、レースの展開を予想します。
馬場傾向
天候
晴れ
馬場
良
使用コース
Aコース:大きな傷みも無く引き続き全体的に良好な状態
阪神外回りのマイルで行われたレースを振り返ると、先週の阪神JFと土曜の10R 甲東特別の2つ。
どちらも外に出した馬が伸びて1~3着を独占。真ん中より内を通った馬が馬券内に来てないので、明らかに外差しの傾向と判断しています。
展開予想
逃げ:⑥
先行:①③④⑦
差し:②⑤⑧⑨⑩⑪⑫⑰
追込:⑬⑭⑮⑯
デビューから3戦連続で逃げている⑥セットアップが先手をとるでしょう。上位人気では①③が先行、⑧⑰が中団あたりの位置で競馬を進めると思います。
ペース予想は難しいですが、外から競りかけそうな馬も見当たらないので、半マイル46秒台の平均ペースと予想します。
レース予想
これまでの内容を踏まえ、本レースの最終見解を発表します。
予想印
◎:⑦オーサムストローク
〇:⑰シュトラウス
▲:③ジャンタルマンタル
本命は⑦オーサムストローク。絶好の枠順になったと思います。
逃げ馬の外で良いポジションを取れそうですし、直線で馬場の真ん中あたりに出せれば、良い脚を使ってくれるでしょう。
対抗は⑰シュトラウス。大外に入ったのはあまり歓迎とは言えないかもですね。
ただ、外から伸びてきそうなのはこの馬しか考えられなかったので、2番手評価としました。
3番手に③ジャンタルマンタル。この馬が一番人気になりそうですね。
実績上位でここ2戦見ると競馬のセンスが抜群。馬場傾向として何かに差される可能性もありますが、外せない1頭でしょう。
あとは、買いたい馬がおらず、人気馬中心の予想になったので、この3頭で勝負しようと思います!