カメハメハ大王のように、何事にも動じない風格と強い精神力の持ち主であった。
また、先行して押し切るスタイルで、NHKマイルCとダービーの変則2冠を達成。
通算8戦7勝、引退後は非サンデー系種牡馬の代表格として、不動の地位を確立。
競走馬として活躍したキングカメハメハの戦績を振り返りたいと思う。
戦績・賞金
プロフィール
生年月日 | 2001/3/20 |
調教師 | 松田国英 (栗東) |
馬主 | 金子真人 |
生産者 | ノーザンファーム |
獲得賞金 (中央) | 4億2973万円 |
通算戦績 | 8戦7勝 [7-0-1-0] |
通算戦績
日付 | レース名 | 単勝 | 人気 | 着順 | 騎手 |
04/09/26 | 神戸新聞杯(G2) | 1.5 | 1 | 1 | 安藤勝 |
04/05/30 | 東京優駿(G1) | 2.6 | 1 | 1 | 安藤勝 |
04/05/09 | NHKマイルC(G1) | 3.6 | 1 | 1 | 安藤勝 |
04/03/27 | 毎日杯(G3) | 2.7 | 2 | 1 | 福永 |
04/02/29 | すみれS(OP) | 1.7 | 1 | 1 | 安藤勝 |
04/01/18 | 京成杯(G3) | 2.3 | 1 | 3 | バルジュー |
03/12/13 | エリカ賞(500万下) | 2.2 | 1 | 1 | 武豊 |
03/11/16 | 2歳新馬 | 2.6 | 1 | 1 | 安藤勝 |
経歴
生涯唯一の敗戦
新馬戦、500万下と連勝し、京成杯に駒を進める。
しかし、中山競馬場のコースが合わなかったのか、2着馬から3馬身半離されて、3着に敗れた。
なお、これがキングカメハメハの生涯唯一の敗戦となった。
京成杯で敗れたことにより、陣営は皐月賞ではなく、ダービーを目標にレース選択していく。
変則2冠制覇、屈腱炎発症・引退へ
すみれS、毎日杯と快勝し、次のレースはNHKマイルCに出走することなった。
これまでのレースは1800m~2200mを使われてきたキングカメハメハだが、
初の1600mでも圧巻のパフォーマンスを発揮し、2着に5馬身差をつけての圧勝であった。
そして、大一番のダービーへ向かうこととなった。
2001年に同厩舎/同馬主のクロフネがNHKマイルCを制して、ダービーに出走する変則2冠を目指した。
5着に敗れたこともあり、ダービー制覇は陣営にとって、より一層強い思いがあったに違いない。
レースは前半の1000mが57.6秒の超ハイペースの中、中団よりやや前にポジションを取る。
直線の入口でコスモバルクを交わし、残り400mあたりで先頭に立つ。
そのまま押し切り悲願のダービー制覇を成し遂げた。
秋初戦の神戸新聞杯も快勝したが、天皇賞秋の2週間前に右前浅屈腱炎を発症。
このまま引退することになった。
種牡馬としての活躍
大種牡馬サンデーサイレンスの血を持たないことから、非サンデー系種牡馬の代表格として活躍。
2010・2011年は2年連続でリーディングサイヤーに輝いている。
主な代表産駒は以下のとおり。
ローズキングダム
朝日杯FS、JC
アパパネ
3歳牝馬3冠、阪神JF、ヴィクトリアM
ロードカナロア
香港スプリント、高松宮記念、スプリンターズS、安田記念
ホッコータルマエ
チャンピオンズC、川崎記念、帝王賞、東京大賞典など10勝
ラブリーデイ
宝塚記念、天皇賞秋
ドゥラメンテ
皐月賞、ダービー