【ブエナビスタ】伝説の新馬戦と2度の降着を味わった最強牝馬

      2018/08/18

 

馬名の由来がスペイン語で「絶景」を意味するとおり、一瞬でトップスピードに乗る。

また、そのスピードをゴールまで持続させる走りはまさに絶景であった。

 

G1タイトルを6つも獲得した「不屈の女王」ブエナビスタの競走馬時代を振り返ろうと思う。

 

戦績・賞金

プロフィール

生年月日 2006/3/14
調教師 松田博資 (栗東)
馬主 サンデーレーシング
生産者 ノーザンファーム
獲得賞金 (中央) 13億8643万円
通算戦績 23戦9勝 [9-8-3-3]

 

通算戦績

日付 レース名 単勝 人気 着順 騎手
11/12/25 有馬記念(G1) 3.2 2 7 岩田
11/11/27 ジャパンC(G1) 3.4 2 1 岩田
11/10/30 天皇賞(秋)(G1) 2.8 1 4 岩田
11/06/26 宝塚記念(G1) 2.8 1 2 岩田
11/05/15 ヴィクトリアマイル(G1) 1.5 1 2 岩田
11/03/26 ドバイワールドC(G1) 8 ムーア
10/12/26 有馬記念(G1) 1.7 1 2 スミヨン
10/11/28 ジャパンC(G1) 1.9 1 2(降) スミヨン
10/10/31 天皇賞(秋)(G1) 2.2 1 1 スミヨン
10/06/27 宝塚記念(G1) 2.4 1 2 横山典
10/05/16 ヴィクトリアマイル(G1) 1.5 1 1 横山典
10/03/27 ドバイシーマC(G1) 2 ペリエ
10/02/20 京都記念(G2) 1.5 1 1 横山典
09/12/27 有馬記念(G1) 3.4 1 2 横山典
09/11/15 エリザベス女王杯(G1) 1.6 1 3 安藤勝
09/10/18 秋華賞(G1) 1.8 1 3(降) 安藤勝
09/08/23 札幌記念(G2) 1.5 1 2 安藤勝
09/05/24 優駿牝馬(G1) 1.4 1 1 安藤勝
09/04/12 桜花賞(G1) 1.2 1 1 安藤勝
09/03/07 チューリップ賞(G3) 1.1 1 1 安藤勝
08/12/14 阪神ジュベナイルF(G1) 2.2 1 1 安藤勝
08/11/15 2歳未勝利 1.2 1 1 安藤勝
08/10/26 2歳新馬 2.3 1 3 安藤勝

 

経歴

伝説の新馬戦と2歳女王戴冠

ブエナビスタを語る上で忘れてはならないのが「伝説の新馬戦」である。

11頭立てとなった新馬戦は、掲示板に乗った全頭が後の重賞ウィナーになったのだから、驚きの一言である。

 

着順 馬名 獲得タイトル
1 アンライバルド 皐月賞、スプリングS
2 リーチザクラウン マイラーズC、きさらぎ賞
3 ブエナビスタ
4 スリーロールス 菊花賞
5 エーシンビートロン サマーC (交流G3)

 

その後、未勝利戦を勝つと、陣営は阪神JFに登録する。

抽選対象であったが、見事に突破すると、後方3番手から直線で他馬を一気に抜き去り、2馬身半差をつける快勝であった。

 

2歳馬とは思えない次元の違う走りを見せたブエナビスタは、早くも牝馬3冠の呼び声があがったほどであった。

 

凱旋門賞と牝馬3冠の間で歯車が狂いだす

3歳春シーズンもブエナビスタの勢いは止まらなかった。

チューリップ賞、桜花賞、オークスと後方待機策からの直線一気で3連勝を飾り、3歳牝馬2冠を達成した。

 

秋は牝馬3冠ではなく、札幌記念から凱旋門賞へ向かうプランが発表された。

洋芝適正を見るための札幌記念出走となった訳だが、先に抜け出したヤマニンキングリーをクビ差捉えきれず2着に終わった。

 

ここで陣営は海外遠征を断念し、秋華賞に直行するプランに変更したが、歯車が狂い出した。

先に抜け出したレッドディザイアにハナ差届かず、2位入線後に進路妨害で3着への降着処分となった。

 

次のエリザベス女王杯は、大逃げの展開となった2頭を最後まで捉えることができずに3着に敗れた。

 

有馬記念は横山典騎手に乗り替わりとなり、今までの後方待機策から一変して先行策を採った。

しかし、前半1000mが58.6秒のハイペースであったため、ドリームジャーニーに直線で交わされ2着となった。

 

結果、秋シーズンは4戦に出走したが、勝ち星をあげることができず、狂った歯車は最後まで噛み合うことはなかった。

 

4歳時はパーフェクト連対も2度目の降着

4歳初戦は京都記念から始動、1.5倍の断然人気に応えて快勝する。

そして、海外初遠征となったドバイシーマクラシックは直線追い込むも届かず、2着となった。

 

帰国後のヴィクトリアマイルは中団追走から直線脚を伸ばして1着となり、オークス以来となる4つ目のG1タイトルを獲得した。

次走は宝塚記念に出走し、先行策から直線で一旦先頭に立つも、ナカヤマフェスタに交わされ、2着に敗れた。

 

秋シーズンは俗に「秋古馬3冠」と言われるレースに、フランスの名手であるC.スミヨン騎手とコンビを組んで出走することになる。

天皇賞秋は2馬身差で快勝したが、続くJCは1位入線後、ローズキングダムの進路を妨害したとして、2着に降着となった。

 

 

そして、有馬記念はヴィクトワールピサをハナ差捉えることができず、ここでも2着となった。

 

7戦3勝で2着4回、パーフェクト連対と安定した成績であったが、全勝してもおかしくない内容だった。

陣営としては悔いが残る結果だったに違いない。

 

念願のJCタイトル獲得、そして引退

5歳シーズンの初戦、AWコースで行われたドバイワールドカップに挑戦したが8着に敗れる。

初めて3着以内を外すこととなった。

 

なお、この年は日本馬によるワンツー決着となり、快挙を達成したレースでもあった。

(1着:ヴィクトワールピサ、2着:トランセンド)

 

帰国後は新コンビの岩田騎手が手綱をとり、3戦連続でG1レースに出走するも勝ち星をあげることができなかった。

迎えたジャパンカップ、これまでの国内レースは全て1人気だったが、生涯初の2人気に甘んじることとなった。

 

 

中団よりやや前目のインコースを進み、直線は前で粘るトーセンジョーダンをクビ差交わして、見事1着でゴールした。

 

岩田騎手のガッツポーズが特に印象的だった。

また、ブエナビスタ自身も昨年の降着処分で無くした忘れ物を覚えているかのような走りであった。

 

これで全力を使い果たしたのか、引退レースとなった有馬記念は見せ場なく7着に敗れた。

 

引退後は繁殖牝馬となり、2016年に初めての産駒がデビューする。

屈指の名牝の1頭であるブエナビスタの血を受け継ぎ、この世に生を受けた仔馬たちの活躍に期待したい。

 

 

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