函館競馬場は北海道函館市駒場町にあり、中央競馬のローカル6場の1つです。寒冷地対策として芝コースに洋芝が使用されており、野芝は使われていません。
また、JRA全10場の中で最も直線が短い競馬場として知られております。開催される重賞レースと特徴・傾向について解説します。
重賞レース
函館競馬場で行われる重賞競走は3レースあります。※平地のみ
芝1200m
レース名 | 格 | 性齢 |
函館スプリントS | G3 | 3歳上 |
函館2歳S | G3 | 2歳 |
芝2000m
レース名 | 格 | 性齢 |
函館記念 | G3 | 3歳上 |
特徴・傾向
入口から出口にかけて、半径が小さくなるスパイラルカーブが設置されています。しかし、直線が短く小回りなコースであるため、全体的には逃げ・先行有利と言えます。
芝コース
1周距離はAコース1626.6m、Bコース1651.8m、Cコース1676.9mの計3コース。また、直線はJRA全10場の中で最も短く、A/Bコース262.1m、Cコース264.5m。
高低差は3.5mあり、同じ洋芝を使用している札幌競馬場とは大きく異なります。
スタートから2コーナーまでは下り、向正面・3コーナーへと上り勾配が続きます。最後は直線に向けてなだらかに下ります。
1000m・1200mの短距離戦では逃げ・先行有利とされています。また、洋芝はパワーとスタミナが必要とされ、かつ、野芝より耐久性が低い点が特徴。
開催の後半を迎える頃には馬場の傷みが進行して、ボコボコしてきます。
よって、かなり時計のかかるコンディションになってしまうことが多いです。タフな馬場状態を苦にしないパワータイプの競走馬が有利であると言えます。
フルゲート
距離 | A | B | C |
1000 | 14 | 12 | 12 |
1200 | 16 | 16 | 16 |
1700 | 12 | - | - |
1800 | 16 | 14 | 14 |
2000 | 16 | 16 | 16 |
2600 | 16 | 16 | 14 |
Aコースから外側に移動柵を設置。Bコース:4メートル地点、Cコース:7メートル地点。
ダートコース
芝コースとほぼ同様のレイアウトになっております。また、砂質は重たくタイムがかかるコースであり、パワーが重視されます。
内枠よりも外枠が若干ながら成績が良い点は、特徴的なデータと言えるでしょう。
砂質が重たいため、他場と比較すると時計がかかる傾向にあります。同じ砂質の傾向にある中山・阪神・新潟・小倉の好走歴に着目すると良いでしょう。
フルゲート
距離 | - |
1000 | 12 |
1700 | 14 |
2400 | 12 |
距離別詳細
各コースの特徴による傾向を芝/ダートの距離別で記載します。
芝1200m
ポイント
- レース前半の消耗度はラップから受ける印象以上に高い
- 直線もうひと踏ん張りできるスピードとタフさが必要
参考データ
- 4角1番手:24-11-5-48/88
- 4角2番手:19-15-14-82/130
- 4角3番手:13-16-14-67/110
- 1/3頭より後ろ:24-44-47-608/723
- 2/3頭より後ろ:10-22-24-470/526
芝2000m
ポイント
- 前半で下り後半に上るタフさが求められるコース形態
- パワーを要する洋芝で上がりがかかる展開になることも多い
参考データ
- 4角1番手:7-10-7-21/45
- 4角2番手:12-8-5-47/72
- 4角3番手:2-8-4-29/43
- 1/3頭より後ろ:19-18-24-314/375
- 2/3頭より後ろ:7-5-13-227/252