Number 913号で武豊騎手の特集で「四千勝のすべて。」が約50ページにわたり掲載されています。
"4000勝"という題材についても、記事をまとめてみたいと思います。
競馬界のレジェンド
それでは、始めにデビューした1978年から2016年までの成績を記載します。
なお、対象はJRA所属馬のみとなっていますので、地方・海外所属馬の騎乗は含んでおりません。
通算成績
通算 | 勝数 | 騎乗数 | 勝率 | 重賞 | G1 |
中央 | 3860 | 20240 | 0.191 | 310 | 71 |
地方 | 158 | 642 | 0.246 | 100 | 30 |
海外 | 11 | 78 | 0.141 | 11 | 8 |
計 | 4029 | 20960 | 0.192 | 421 | 109 |
2016/9/4にJRA通算20000回騎乗を達成されております。
重賞勝利数が400勝を超えており、その中でG1勝利数も100勝を超えているという桁外れな成績を収めておられます。
中央成績詳細
年 | 勝数 | 騎乗数 | 勝率 | 重賞 | G1 |
2016 | 74 | 667 | 0.111 | 6 | 2 |
2015 | 106 | 763 | 0.139 | 10 | 1 |
2014 | 86 | 672 | 0.128 | 7 | 0 |
2013 | 97 | 649 | 0.149 | 11 | 2 |
2012 | 56 | 591 | 0.095 | 3 | 1 |
2011 | 64 | 635 | 0.101 | 6 | 0 |
2010 | 69 | 413 | 0.167 | 6 | 1 |
2009 | 140 | 768 | 0.182 | 7 | 2 |
2008 | 143 | 653 | 0.219 | 3 | 2 |
2007 | 156 | 713 | 0.219 | 15 | 3 |
2006 | 178 | 790 | 0.225 | 19 | 6 |
2005 | 212 | 855 | 0.248 | 23 | 6 |
2004 | 211 | 912 | 0.231 | 17 | 3 |
2003 | 204 | 866 | 0.236 | 13 | 2 |
2002 | 133 | 457 | 0.291 | 11 | 4 |
2001 | 65 | 355 | 0.183 | 5 | 3 |
2000 | 130 | 552 | 0.236 | 9 | 2 |
1999 | 178 | 809 | 0.220 | 12 | 4 |
1998 | 169 | 749 | 0.226 | 22 | 3 |
1997 | 168 | 722 | 0.233 | 19 | 3 |
1996 | 159 | 755 | 0.211 | 15 | 2 |
1995 | 134 | 693 | 0.193 | 8 | 2 |
1994 | 134 | 582 | 0.230 | 10 | 2 |
1993 | 137 | 699 | 0.196 | 12 | 4 |
1992 | 130 | 606 | 0.215 | 3 | 1 |
1991 | 96 | 642 | 0.150 | 9 | 1 |
1990 | 116 | 723 | 0.160 | 9 | 4 |
1989 | 133 | 726 | 0.183 | 11 | 4 |
1988 | 113 | 669 | 0.169 | 6 | 1 |
1987 | 69 | 554 | 0.125 | 3 | 0 |
赤色の年は騎手リーディングを獲得した年になります。
3年目で初のリーディングの座についてから、数えること18回、これがレジェンドと言われる所以だと思います。
4000勝振り返り
ざっと年表を振り返りますと、1988年にスーパークリークで菊花賞を制し、G1初勝利となりました。
1990年の有馬記念は今でも語られる「奇跡のラストラン」として、オグリキャップに騎乗して勝利しました。
1991年と1992年はメジロマックイーンで天皇賞春連覇を飾りました。
しかし、3連覇がかかった翌年の同レースではライスシャワーに敗れ、達成とはなりませんでした。
その後はベガ、ナリタタイシン、ダンスパートナー、ダンスインザダークでクラシックレースを勝利。
そして、1998年にスペシャルウィークで念願のダービー制覇。
直線では必死のあまり鞭を落として追い通し、ゴール後は普段はあまり見られないガッツポーズも印象的でした。
2001年にはフランスの名門ハモンド厩舎の主戦騎手として海外を拠点に活動されておりました。
日本に留まらず、海外でも積極的に騎乗する武豊騎手が、印象的でした。
年間最多勝利記録となっている212勝を挙げた2005年は、ディープインパクトで無敗の3冠を達成した年でもありました。
2010年の落馬事故から復帰後は苦しい時期も続きました。
しかし、2013年のキズナで5度目のダービー制覇、2015年には5年ぶりに年間100勝を達成と完全復活を遂げました。
騎手生活31年目に突入した2017年は、デビューから31年連続での重賞勝利とまだまだ一線で活躍されております。