札幌競馬場は北海道札幌市中央区にあり、中央競馬のローカル6場の1つ。日本で最北端に位置する競馬場で、夏競馬のみ開催されます。
また、芝コースは冷涼な気候に適した洋芝を使用。開催される重賞レースと特徴・傾向について解説します。
重賞レース
札幌競馬場で行われる重賞競走は5レースあります。※平地のみ
芝1200m
レース名 | 格 | 性齢 |
キーンランドC | G3 | 3歳上 |
芝1800m
レース名 | 格 | 性齢 |
クイーンS | G3 | 3歳上(牝) |
札幌2歳S | G3 | 2歳 |
芝2000m
レース名 | 格 | 性齢 |
札幌記念 | G2 | 3歳上 |
ダ1700m
レース名 | 格 | 性齢 |
エルムS | G3 | 3歳上 |
特徴・傾向
芝コース
全長が約1650mあるにもかかわらず、直線は270m弱で函館競馬場に次ぐ直線の短さです。
4つのコーナーはそれぞれ半径が大きく、緩やかで大きなカーブになっており、コース全長の中でコーナー部分の占める割合が多いためです。
楕円形をしている一般的な競馬場より、札幌は円形に近い競馬場と言えます。なお、高低差は0.7mでほぼ平坦なレイアウトとなってます。
洋芝を採用しているため、野芝と比べるとパワーとスタミナが必要とされます。距離別に見ると、1000m・1200mの短距離戦は逃げ・先行有利と言えます。
フルゲート
距離 | A | B | C |
1000 | 14 | 14 | 14 |
1200 | 16 | 16 | 16 |
1500 | 14 | 14 | 14 |
1800 | 14 | 14 | 14 |
2000 | 16 | 16 | 16 |
2600 | 14 | 14 | 14 |
Aコースから外側に移動柵を設置。Bコース:1.5メートル地点、Cコース:3メートル地点。
ダートコース
芝コースの内側に設けられており、ほぼ同じようなレイアウトの平坦コース。なお、砂質は非常に軽く、パワーよりもスピードが求められる馬場と言えます。1000mは圧倒的に逃げ・先行有利となっています。
また、同じ北海道にある函館競馬場とは砂質が全く異なります。函館での戦歴があまりアテにならないことに注意が必要です。
フルゲート
距離 | - |
1000 | 12 |
1700 | 14 |
2400 | 12 |
距離別詳細
各コースの特徴による傾向を芝/ダートの距離別で記載します。
芝1200m
ポイント
- コースの半分近くをコーナーが占めることになる
- 全体に目立った起伏はなくほぼ平坦で直線も短い
参考データ
- 4角1番手:15-10-13-33/71
- 4角2番手:15-12-6-70/103
- 4角3番手:6-7-17-60/90
- 1/3頭より後ろ:27-31-26-559/643
- 2/3頭より後ろ:13-20-12-406/451
芝1800m
ポイント
- 3コーナー付近から後続の動きが忙しくなる
- 加速しながらコーナーを回れるタイプが有利
参考データ
- 4角1番手:17-11-8-18/54
- 4角2番手:14-14-14-51/93
- 4角3番手:8-9-9-27/53
- 1/3頭より後ろ:17-17-28-319/381
- 2/3頭より後ろ:2-11-11-226/250
芝2000m
ポイント
- 緩急が少なく速いペースで流れることが多い
- スピードの持続力が第一に求められるコース
参考データ
- 4角1番手:15-11-4-25/55
- 4角2番手:11-14-7-61/93
- 4角3番手:5-7-6-37/55
- 1/3頭より後ろ:16-15-30-388/449
- 2/3頭より後ろ:7-5-20-309/341
ダ1700m
ポイント
- 逃げ/先行馬にとって息が入りにくいコース
- 序盤に無理するとスタミナをロスして粘り切れない
参考データ
- 4角1番手:22-11-9-36/78
- 4角2番手:18-27-14-58/117
- 4角3番手:16-15-14-47/92
- 1/3頭より後ろ:17-19-35-622/693
- 2/3頭より後ろ:7-6-13-443/469