2024/1/14(日)、日経新春杯(G2・芝2400m)が京都競馬場で開催。
出走予定馬の紹介、過去データ/コース傾向分析、及び、本レースの予想を行います。
出走馬・騎手
出走馬
番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 |
1 | リレーションシップ | 牡7 | 高田潤 |
2 | ナイママ | 牡8 | 和田竜 |
3 | インプレス | 牡5 | 角田河 |
4 | リビアングラス | 牡4 | 田口 |
5 | レッドバリエンテ | 牡5 | 西村淳 |
6 | ディアスティマ | 牡7 | 北村友 |
7 | ハーツコンチェルト | 牡4 | 松山 |
8 | ブローザホーン | 牡5 | 菅原明 |
9 | カレンルシェルブル | 牡6 | 武豊 |
10 | ハーツイストワール | 牡8 | 田辺 |
11 | ヒンドゥタイムズ | セ8 | ルメート |
12 | シンリョクカ | 牝4 | 木幡初 |
13 | サヴォーナ | 牡4 | 池添 |
14 | サトノグランツ | 牡4 | 川田 |
過去10年データ
本レースの過去10年データ(2014~2023年)傾向は以下のとおりです。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 3-0-0-12 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
2枠 | 2-2-1-10 | 13.3% | 26.7% | 33.3% |
3枠 | 0-4-3-11 | 0.0% | 22.2% | 38.9% |
4枠 | 2-1-0-15 | 11.1% | 16.7% | 16.7% |
5枠 | 1-1-2-16 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
6枠 | 1-2-1-16 | 5.0% | 15.0% | 20.0% |
7枠 | 1-0-3-17 | 4.8% | 4.8% | 19.0% |
8枠 | 0-0-0-21 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
複勝率では内枠(1-4)27.3%、外枠(5-8)14.6%とかなり内枠が有利。枠単体で見ても2~3枠が30%超えているのに対し、8枠は馬券内が1頭もいないので、大幅に割り引いて良いかもしれません。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
先行 | 4-1-4-30 | 10.3% | 12.8% | 23.1% |
差し | 4-7-5-43 | 6.8% | 18.6% | 27.1% |
追込 | 1-1-0-37 | 2.6% | 5.1% | 5.1% |
捲り | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
京都の1月開催2週目、内側の芝状態が例年良いこともあって、前が止まらない傾向にあります。追込馬は複勝率が一桁、中団より前に付ける馬を中心に狙いたいですね。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 3-3-0-4 | 30.0% | 60.0% | 60.0% |
2~3 | 5-1-1-13 | 25.0% | 30.0% | 35.0% |
4~6 | 1-3-5-21 | 3.3% | 13.3% | 30.0% |
7~9 | 1-0-3-26 | 3.3% | 3.3% | 13.3% |
10~ | 0-3-1-54 | 0.0% | 5.2% | 6.9% |
これといった強い傾向はないですが、1番人気は複勝率60%あるので、ソコソコ信頼して良いと思います。
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
4歳 | 7-3-1-19 | 23.3% | 33.3% | 36.7% |
5歳 | 1-3-5-21 | 3.3% | 13.3% | 30.0% |
6歳 | 2-4-4-33 | 4.7% | 14.0% | 23.3% |
7上 | 0-0-0-45 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
4歳馬 > 5~6歳馬と年齢が若いほど成績が良くなってます。特に4歳馬は7勝で勝率20%を超えており、この世代を中心視することをオススメします。一方、7歳以上は馬券内なし、大幅に割り引きましょう。
前走レース名
- 菊花賞(G1):3-0-1-9/13
- 中日新聞杯(G3):0-1-1-14/16
- ア共和国杯(G2):0-1-0-12/13
- OPクラス:0-1-1-19/21
- 3勝クラス:3-4-2-14/23
菊花賞組(複30.8%)が目立つ存在。しかし、それを上回るのが3勝クラス組で連対率30.4%/複勝率39.1%と驚きの数字です。この点は上述の4歳馬中心と結び付けて考えた方が良いでしょうね。
前走着順
- 1着:1-5-3-8/17 → 52.9%
- 2着:1-0-2-13/16 → 18.8%
- 3着:1-1-2-5/9 → 44.4%
- 4着:1-2-0-5/8 → 37.5%
- 5着:2-0-0-3/5 → 40.0%
- 6~9着:4-1-2-36/43 → 16.3%
- 10着~:0-1-1-47/49 → 4.1%
前走2着馬は少し微妙ですが、それ以外が軒並み複勝率40%を超えているので、1~5着馬をプラス要素と捉えて良いでしょう。一方、前走10着以下は複勝率1桁、マイナス要素として考えたいと思います。
コース傾向
1954年に4歳上ハンデキャップ競走として創設された「日本経済新春杯」が前身で、1979年に「日経新春杯」に改称されました。
競走条件はいくつかの変遷を経て、1994年にハンデキャップ競走、翌年に芝2400m(外回り)へと創設当初の条件に戻され、現在に至っております。
京都・芝2400m(外回り)
4コーナー奥の引き込み線からスタート、スタンド前を通過して外回りコースを1周回るコース形態です。
3コーナーから4m上って向正面で4m下る、京都特有の起伏以外はほぼ平坦なので、この起伏でスタミナを消費をどれだけ抑えるかが勝利の鍵。
道中はゆったりした流れ、坂の下りから徐々にペースアップして直線勝負。緩急がはっきりしたレース展開になりやすいのが特徴です。
上位人気馬の見解
上位人気が予想される馬の見解と不安要素を述べたいと思います。
ハーツコンチェルト
2023年10月22日 京都 菊花賞(G1)
6着 (5人気) 芝3000 良 (松山)
2023年9月24日 阪神 神戸新聞杯(G2)
5着 (1人気) 芝2400 良 (松山)
2023年5月28日 東京 東京優駿(G1)
3着 (6人気) 芝2400 良 (松山)
勝ち鞍こそ新馬戦のみですが、昨年のダービーで3着。成長力を期待されている本馬は4歳の初陣で重賞初制覇を目指します。
不安要素
春は番組的に仕方ないところもありますが、左回りと比較すると右回りの実績が落ちる点はやはり気になりますね。
サトノグランツ
2023年10月22日 京都 菊花賞(G1)
10着 (3人気) 芝3000 良 (川田)
2023年9月24日 阪神 神戸新聞杯(G2)
1着 (3人気) 芝2400 良 (川田)
2023年5月28日 東京 東京優駿(G1)
11着 (7人気) 芝2400 良 (川田)
昨年は京都新聞杯(G2)・神戸新聞杯(G2)を勝利。G1では惨敗を喫したものの、古馬初戦での立て直しに期待です。
不安要素
500Kg弱と馬格はあるものの、実績面からトップハンデは仕方なさそう。その点をどう克服するかは鍵と言えるでしょう。
サヴォーナ
2023年10月22日 京都 菊花賞(G1)
5着 (7人気) 芝3000 良 (池添)
2023年9月24日 阪神 神戸新聞杯(G2)
2着 (10人気) 芝2400 良 (池添)
2023年7月16日 福島 信夫山特別
1着 (1人気) 芝2600 良 (田辺)
神戸新聞杯(G2)では人気薄ながら2着。2400m以上の距離で安定感を誇る本馬、今年の初戦で重賞初勝利を目指します。
不安要素
前走は3コーナーから捲る形となりました。先行したときに強さを発揮するタイプと考えているので、自分の形に持ち込む競馬ができるかどうか。
馬場傾向・展開予想
当日の馬場傾向、及び、レースの展開を予想します。
馬場傾向
天候
晴れ
馬場
良
使用コース
Aコース:内/外回り3~4コーナーの内側に部分的な傷みがあり。
前日は全レース良馬場での開催となり、当日も雨の心配はなさそうので、良馬場でのレースが濃厚です。
なお、馬場は先週が3日間開催だったこともあってか、2週目にして芝に傷みが見られてきました。
参考になるレースは少なかったですが、土曜日の結果を見ると、まだ先行して内を回った馬が有利との印象。
ただし、中団からの差しが決まるレースもあったので、道中のペースが重要になるかなと考えています。
展開予想
逃げ:④
先行:⑥⑧⑬
差し:①②⑤⑦⑩⑫⑭
追込:③⑨⑪
近4走で逃げたことがあるのは、④リビアングラス・⑥ディアスティマ・⑬サヴォーナの3頭。
⑥は年を重ねて二の足が遅くなっているので、好枠に入った④が先手をとると予想します。
逃げを主張する馬はおらず、上記3頭のどれかが逃げれば、他の馬は番手で良いと考えるはず。
よって、ペースはスローとなりそう。前有利の展開&直線の瞬発力勝負になると見ています。
レース予想
これまでの内容を踏まえ、本レースの最終見解を発表します。
予想印
◎:⑬サヴォーナ
〇:④リビアングラス
▲:⑭サトノグランツ
本命は⑬サヴォーナ。
京都開催の13~20年データでは馬番11以上の馬券内はゼロ、正直なところ8枠13番はかなり痛手です・・
ただし、他のデータでは後押ししてますし、先行すれば距離ロスは少ないので、そのような競馬に期待して1番手としました。
対抗は④リビアングラス。前走3勝クラス7着は実績面で劣るのは確かです。
その分ハンデは軽いですし、3枠4番は絶好枠で展開の恩恵を十二分に受けると考え、2番手評価とします。
最後に⑭サトノグランツ。57.5kgでトップハンデは免れましたね。
大外が嫌われたのか前日時点では4番人気。実績と川田騎手の手腕に期待して馬券には含めようと思います。