2024/1/21(日)、アメリカジョッキークラブカップ(G2・芝2200m)が中山競馬場で開催。
出走予定馬の紹介、過去データ/コース傾向分析、及び、本レースの予想を行います。
出走馬・騎手
出走馬
番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 |
1 | マイネルウィルトス | 牡8 | 横山武 |
2 | クロミナンス | 牡7 | ルメール |
3 | モリアーナ | 牝4 | 横山典 |
4 | ショウナンバシット | 牡4 | 横山和 |
5 | ホウオウリアリティ | 牡6 | 大野 |
6 | サンストックトン | 牡5 | キングス |
7 | アドマイヤハレー | 牡6 | 田辺 |
8 | シルブロン | 牡6 | ピーヒュ |
9 | カラテ | 牡8 | 菅原明 |
10 | ラーグルフ | 牡5 | 三浦 |
11 | チャックネイト | セ6 | キング |
12 | ボッケリーニ | 牡8 | 浜中 |
過去10年データ
本レースの過去10年データ(2014~2023年)傾向は以下のとおりです。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 1-1-2-11 | 6.7% | 13.3% | 26.7% |
2枠 | 1-1-1-12 | 6.7% | 13.3% | 20.0% |
3枠 | 1-1-0-15 | 5.9% | 11.8% | 11.8% |
4枠 | 1-1-3-12 | 5.9% | 11.8% | 29.4% |
5枠 | 2-1-1-14 | 11.1% | 16.7% | 22.2% |
6枠 | 2-2-1-15 | 10.0% | 20.0% | 25.0% |
7枠 | 1-2-1-16 | 5.0% | 15.0% | 20.0% |
8枠 | 1-1-1-20 | 4.3% | 8.7% | 13.0% |
複勝率では内枠(1-4)21.9%、外枠(5-8)19.8%と若干ながら内枠が優勢。枠単体で見ると、8枠が連対率が唯一1桁で少し落ちるかなという印象です。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-1-9 | 9.1% | 9.1% | 18.2% |
先行 | 7-4-1-24 | 19.4% | 30.6% | 33.3% |
差し | 2-5-7-47 | 3.3% | 11.5% | 23.0% |
追込 | 0-0-0-35 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
捲り | 0-1-1-0 | 0.0% | 50.0% | 100% |
先行馬が過去10年で7勝と断トツで強い成績となっています。一方で追込馬は馬券内ゼロ、かなり割引きが必要だと考えております。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 2-3-0-5 | 20.0% | 50.0% | 50.0% |
2~3 | 4-2-3-11 | 20.0% | 30.0% | 45.0% |
4~6 | 2-2-5-21 | 6.7% | 13.3% | 30.0% |
7~9 | 2-1-2-25 | 6.7% | 10.0% | 16.7% |
10~ | 0-2-0-53 | 0.0% | 3.6% | 3.6% |
上位人気ほど成績が良く、他重賞でも見られる傾向と言えそうですが、10番人気以下は少し割り引いて良いと思います。
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
4歳 | 2-4-3-16 | 8.0% | 24.0% | 36.0% |
5歳 | 3-1-3-21 | 10.7% | 14.3% | 25.0% |
6歳 | 4-2-3-29 | 10.5% | 15.8% | 23.7% |
7上 | 1-3-1-49 | 1.9% | 7.4% | 9.3% |
連対率/複勝率を見ると、4歳馬 > 5~6歳馬 > 7歳以上の順で、判断に迷ったときは若い馬を優先すると良いでしょう。
前走レース名
- 有馬記念(G1):2-0-0-10/12
- 菊花賞(G1):1-3-0-6/10
- 中日新聞杯(G3):1-1-3-3/8
- ステイヤーズS(G2):1-0-0-9/10
- 中山金杯(G3):0-1-1-14/16
複勝率から菊花賞(40.0%)・中日新聞杯(62.5%)組を中心視したいと考えています。頭数は10頭以下とそこまで多くはないですが、複勝率で他レースとかなり開きがありますね。
前走着順
- 1着:1-2-1-13/17 → 23.5%
- 2着:2-2-2-12/18 → 33.3%
- 3着:1-1-1-9/12 → 25.0%
- 4着:1-0-1-9/11 → 18.2%
- 5着:1-0-1-8/10 → 20.0%
- 6~9着:1-3-1-30/35 → 14.3%
- 10着~:3-2-3-34/42 → 19.0%
矢印の先のパーセントは複勝率を表します。10着以下の馬で19.0%もあるので、前走着順が悪いからと言ってマイナス要素にはならない点をおさえておきたいです。
コース傾向
本競走はジョッキークラブから優勝杯の贈呈を受け、1960年に中山・芝2000mを舞台とした4歳以上のハンデキャップ競走として創設されました。
その後、幾度か開催条件の変更を経て、1984年から中山競馬場・芝2200mで行われています。
中山・芝2200m(外回り)
直線入口からのスタートは芝2000mと同様ですが、外回りを使用するためコース形態は異なります。
スタートしてまもなくスタンド前の坂を上り、1コーナーまで勾配差4mほど駆け上がります。一方、2コーナーから直線の入り口までは下りのみ。
スピードを落とす箇所がなく、スパートが早くなりやすい傾向がある上に、最後にゴール前の急坂が待ち構えているのが特徴です。
よって、末脚の持続力とスタミナが問われるコースと言えるでしょう。
当該コースデータ
2021年以降のレース結果(中山・芝2200m)を対象にデータを抽出しました。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 9-7-6-49 | 12.7% | 22.5% | 31.0% |
2枠 | 5-5-5-62 | 6.5% | 13.0% | 19.5% |
3枠 | 4-3-4-71 | 4.9% | 8.5% | 13.4% |
4枠 | 7-9-6-63 | 8.2% | 18.8% | 25.9% |
5枠 | 5-4-7-73 | 5.6% | 10.1% | 18.0% |
6枠 | 2-6-8-79 | 2.1% | 8.4% | 16.8% |
7枠 | 12-8-7-76 | 11.7% | 19.4% | 26.2% |
8枠 | 7-9-8-85 | 6.4% | 14.7% | 22.0% |
複勝率:内枠(1-4) 22.2%、外枠(5-8) 21.0%
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 7-6-6-38 | 12.3% | 22.8% | 33.3% |
先行 | 24-24-19-102 | 14.2% | 28.4% | 39.6% |
差し | 17-20-16-227 | 6.1% | 13.2% | 18.9% |
追込 | 2-0-3-184 | 1.1% | 1.1% | 2.6% |
捲り | 1-1-7-7 | 6.3% | 12.5% | 56.3% |
複勝率:逃げ/先行 38.1%、左記以外 13.8%
上位人気馬の見解
上位人気が予想される馬の見解と不安要素を述べたいと思います。
ボッケリーニ
2023年12月2日 阪神 チャレンジC(G3)
2着 (2人気) 芝2000 良 (モレイラ)
2023年10月9日 京都 京都大賞典(G2)
2着 (3人気) 芝2400 重 (浜中)
2023年6月25日 阪神 宝塚記念(G1)
7着 (6人気) 芝2200 良 (浜中)
昨年秋の2戦では重賞でともに2着。G1では及ばないものの、G2/G3で常に上位の成績を残している1頭です。
不安要素
全28戦とレース数自体はそこまで多くないものの、年が明けて8歳になりました。そろそろ衰えが来ても不思議ではありませんね。
モリアーナ
2023年10月15日 京都 秋華賞(G1)
5着 (7人気) 芝2000 稍重 (横山典)
2023年9月9日 中山 紫苑S(G2)
1着 (4人気) 芝2000 稍重 (横山典)
2023年5月7日 東京 NHKマイルC(G1)
6着 (5人気) 芝1600 稍重 (横山典)
前々走の紫苑S(G2)で重賞初制覇。秋華賞でも掲示板を確保し、能力の高さを伺える1頭だと感じています。
不安要素
近2走は後方で貯める競馬。紫苑S(G2)は前半58.1秒で展開の恩恵を受けました。中山コースは後ろからだと本来はキツいので、ペースが落ち着くと危険かも。
チャックネイト
2023年11月5日 東京 ア共和国杯(G2)
3着 (2人気) 芝2500 良 (大野)
2023年10月9日 東京 六社S
1着 (3人気) 芝2400 重 (三浦)
2023年6月24日 東京 江の島S
3着 (3人気) 芝2000 良 (三浦)
5歳秋にして初重賞挑戦という遅咲きの馬ですが、3着と存在感を示しました。2度目の挑戦で重賞初勝利に期待がかかります。
不安要素
関東馬になりますが、中山では未勝利と条件戦で合計3戦して勝ち星なし。東京や中京で結果を残している馬なので、中山コースが合わない可能性も高いです。
馬場傾向・展開予想
当日の馬場傾向、及び、レースの展開を予想します。
馬場傾向
天候
雨
馬場
稍重 or 重
使用コース
Cコース:3~4コーナーの内側に傷みが出始めましたが、その他は概ね良好な状態
1/20(土)後半の芝レースを見ました。馬場は少し傷みが見られるものの、まだまだ内側が有利だと思います。
ただし、日曜は午前中が90~100%の雨予想。馬場が渋ると傾向が変わる可能性がありますね・・
展開予想
逃げ:⑨
先行:②⑪⑫
差し:①④⑥⑧⑩
追込:③⑤⑦
差し馬中心のメンバ構成で、明確に逃げ馬や先行馬がおらず、展開予想はかなり難解です。
⑨カラテが先手を取るとしましたが、発馬次第なところもあり、内枠でスタート良い馬が入れば、そのまま押し出される可能性が高そうですね。
ペースは速くなることは考えにくく、スローペースな展開で前有利と見ました。
レース予想
これまでの内容を踏まえ、本レースの最終見解を発表します。
予想印
◎:④ショウナンバシット
〇:⑪チャックネイト
▲:③モリアーナ
本命は④ショウナンバシット。近走成績は酷いですが、相手が強かったと判断します。
皐月賞までの6戦で稍重/重の成績が良いので、馬場が渋って一変することに期待します。
対抗は⑪チャックネイト。8枠はあまり歓迎できないですが、少頭数なのでマイナス要素まではいかないかと。
2走前は重馬場で勝利してますし、近走の安定感も評価して2番手としました。
3番手は③モリアーナ。後方からになると直線届かない可能性があるので、少し評価は落としました。
ただし、明け4歳でこのメンバなら実力上位。内枠もプラスですし、展開がハマれば当然勝ち負けでしょう。