以前の牝馬三冠レースは桜花賞・オークス・エリザベス女王杯が設けられていましたが、1996年にエリザベス女王杯が古馬に開放されました。
それにより、牝馬3冠の最終レースのG1競走と新設され、京都競馬場の内回り芝2000mで行われています。
出走馬・騎手
出馬表
番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 |
1 | フェステスバント | 牝3 | 酒井 |
2 | ハーパー | 牝3 | ルメール |
3 | マラキナイア | 牝3 | 池添 |
4 | コナコースト | 牝3 | 鮫島駿 |
5 | ドゥーラ | 牝3 | 斎藤新 |
6 | リバティアイランド | 牝3 | 川田 |
7 | マスクトディーヴァ | 牝3 | 岩田望 |
8 | モリアーナ | 牝3 | 横山典 |
9 | ミシシッピテソーロ | 牝3 | 石川裕 |
10 | グランベルナデット | 牝3 | 松山 |
11 | キタウイング | 牝3 | 江田照 |
12 | ドゥアイズ | 牝3 | 西村淳 |
13 | ラヴェル | 牝3 | 坂井瑠 |
14 | コンクシェル | 牝3 | 幸英明 |
15 | ヒップホップソウル | 牝3 | 横山武 |
16 | ピピオラ | 牝3 | 藤岡康 |
17 | ソレイユヴィータ | 牝3 | 武豊 |
18 | エミュー | 牝3 | Mデム |
注目馬
本レースの出走予定馬の中から、主な注目馬をピックアップしました。
リバティアイランド
リバティアイランド(牝3)
中内田厩舎(栗東)、サンデーレーシング
2023年5月21日 東京 優駿牝馬(G1)
1着 (1人気) 芝2400 良 (川田)
2023年4月9日 阪神 桜花賞(G1)
1着 (1人気) 芝1600 良 (川田)
2022年12月11日 阪神 阪神JF(G1)
1着 (1人気) 芝1600 良 (川田)
Memo
G1レースを3連勝中で言うまでもなく、3歳牝馬ナンバーワンの強さを誇ります。
牝馬3冠を狙ってオークス以来の競馬となりますが、順調なら負けることはなさそうとの印象です。
ハーパー
ハーパー(牝3)
友道厩舎(栗東)、エムズレーシング
2023年5月21日 東京 優駿牝馬(G1)
2着 (2人気) 芝2400 良 (ルメール)
2023年4月9日 阪神 桜花賞(G1)
4着 (3人気) 芝1600 良 (ルメール)
2023年2月11日 東京 クイーンC(G3)
1着 (6人気) 芝1600 稍重 (川田)
Memo
春の3歳牝馬クラシックでは、桜花賞4着→優駿牝馬2着と堅実な走りを見せました。
この馬もぶっつけ本番となりますね。逆転までは厳しいかもですが、馬券内なら十分あると思いますよ。
モリアーナ
モリアーナ(牝3)
武藤厩舎(美浦)、高橋文男
2023年9月9日 中山 紫苑S(G2)
1着 (4人気) 芝2000 稍重 (横山典)
2023年5月7日 東京 NHKマイルC(G1)
6着 (5人気) 芝1600 稍重 (横山典)
2023年4月8日 中山 NZT(G2)
4着 (3人気) 芝1600 稍重 (武藤)
Memo
前走は最初の1000mが58.1秒とハイペースで展開にも恵まれましたが、見事に初重賞制覇を飾りました。
中山の直線で馬群を縫って突き抜ける脚は素晴らしかったので、本番でもその脚が使えれば上位も十分狙えるかと。
ドゥーラ
ドゥーラ(牝3)
高橋康厩舎(栗東)、サイプレスHD
2023年7月30日 札幌 クイーンS(G3)
1着 (1人気) 芝1800 良 (斎藤新)
2023年5月21日 東京 優駿牝馬(G1)
3着 (15人気) 芝2400 良 (斎藤新)
2023年4月9日 阪神 桜花賞(G1)
14着 (8人気) 芝1600 良 (戸崎)
Memo
春の2戦は大きく崩れたものの、斎藤新騎手に戻ってからはオークスで人気薄を跳ね返す激走を見せました。
前走は約1年ぶりに札幌で勝利と上昇ムードですが、関西圏では実績を残してないのが少し気になります。
マスクトディーヴァ
マスクトディーヴァ(牝3)
辻野厩舎(栗東)、社台レースホース
2023年9月17日 阪神 ローズS(G2)
1着 (7人気) 芝1800 良 (岩田望)
2023年6月11日 阪神 3歳上1勝クラス
1着 (2人気) 芝1800 稍重 (岩田望)
2023年4月9日 阪神 忘れな草賞(L)
7着 (5人気) 芝2000 良 (横山武)
Memo
前走は最初の5ハロンが57.3秒とかなりのハイペースを中団追走、直線では外を突き抜け見事に勝利しました。
まだキャリア4戦、しかも前走レコードタイム、もし台風の目になるとすれば、この馬かもしれませんね~!
データ分析
過去10年データ、当該コースデータからレース傾向をまとめました。
過去10年データ
本レースの過去10年データ(2013~2022年)傾向は以下のとおりです。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 0-1-1-17 | 0.0% | 5.3% | 10.5% |
2枠 | 0-2-1-16 | 0.0% | 10.5% | 15.8% |
3枠 | 2-0-1-17 | 10.0% | 10.0% | 15.0% |
4枠 | 2-3-1-14 | 10.0% | 25.0% | 30.0% |
5枠 | 0-1-2-17 | 0.0% | 5.0% | 15.0% |
6枠 | 2-1-1-16 | 10.0% | 15.0% | 20.0% |
7枠 | 2-2-3-20 | 7.4% | 14.8% | 25.9% |
8枠 | 2-0-0-26 | 7.1% | 7.1% | 7.1% |
複勝率は内枠(1-4)17.9%・外枠(5-8)16.8%とほぼイーブン。枠ごとに見ると、8枠のみ複勝率が7.1%と一桁台で悪いデータですね。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 0-1-0-9 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
先行 | 2-0-2-29 | 6.1% | 6.1% | 12.1% |
差し | 8-6-7-58 | 10.1% | 17.7% | 26.6% |
追込 | 0-3-1-47 | 0.0% | 5.9% | 7.8% |
複勝率は逃げ/先行11.6%、これまで私が見た中では最低の数値かもしれません。前にいく馬は不利と考えた方が良さそうです。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 3-1-1-5 | 30.0% | 40.0% | 50.0% |
2~3 | 5-4-2-9 | 25.0% | 45.0% | 55.0% |
4~6 | 2-4-2-22 | 6.7% | 20.0% | 26.7% |
7~9 | 0-0-3-27 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
10~ | 0-1-2-80 | 0.0% | 1.2% | 3.6% |
勝ち馬の人気詳細をお伝えすると、1番人気が2勝・3番人気が5勝・4番人気が2勝の状況。過去データを信用するなら、4番人気以内を馬券の軸にすべきだと思います。
前走レース名
- オークス(G1):4-1-1-15/21
- ローズS(G2):2-3-7-54/66
- 紫苑S(G3):3-4-0-26/33
- 紫苑S:1-0-0-12/13
勝率19.0%・連対率23.8%・複勝率28.6%のオークス組が優勢ですが、重賞昇格後の紫苑S(G3)組も複勝率21.2%と侮れません。紫苑Sは今年から更にG2へ昇格したので、要Check!
前走着順
- 1着:4-4-5-38/51
- 2着:4-0-1-18/23
- 3着:1-3-1-15/20
- 4着:1-1-1-10/13
- 5着:0-2-0-8/10
- 6~9着:0-0-1-24/25
- 10着~:0-0-1-30/31
前走6着以下は勝率/連対率0.0%・複勝率4.0%以下と圧倒的に悪いので、該当馬がいれば大幅に割り引いて良いと考えてます。
当該コースデータ
2019年以降のレース結果(京都・芝2000m)を対象にデータを抽出しました。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 6-7-8-85 | 5.7% | 12.3% | 19.8% |
2枠 | 6-12-8-89 | 5.2% | 15.7% | 22.6% |
3枠 | 14-11-16-81 | 11.5% | 20.5% | 33.6% |
4枠 | 19-14-14-84 | 14.5% | 25.2% | 35.9% |
5枠 | 6-11-11-109 | 4.4% | 12.4% | 20.4% |
6枠 | 11-8-12-114 | 7.6% | 13.1% | 21.4% |
7枠 | 16-15-11-117 | 10.1% | 19.5% | 26.4% |
8枠 | 14-15-11-129 | 8.3% | 17.2% | 23.7% |
複勝率は内枠(1-4)28.5%・外枠(5-8)23.1%、過去データは内外ほぼイーブンでしたが、コース傾向としては内枠有利でしょうか。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 15-12-11-60 | 15.3% | 27.6% | 38.8% |
先行 | 46-37-37-186 | 15.0% | 27.1% | 39.2% |
差し | 20-27-26-272 | 5.8% | 13.6% | 21.2% |
追込 | 7-13-14-276 | 2.3% | 6.5% | 11.0% |
捲り | 4-4-3-14 | 16.0% | 32.0% | 44.0% |
複勝率は逃げ/先行39.1%と圧倒的。これを見ると、過去データの逃げ/先行11.6%が如何に特殊な傾向であるか対比できると思います。
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
北村友 | 7-3-9-16 | 20.0% | 28.6% | 54.3% |
川田 | 6-13-4-9 | 18.8% | 59.4% | 71.9% |
福永 | 6-6-4-13 | 20.7% | 41.4% | 55.2% |
浜中 | 6-2-3-14 | 24.0% | 32.0% | 44.0% |
武豊 | 6-1-4-20 | 19.4% | 22.6% | 35.5% |
川田騎手はリバティアイランドに騎乗予定。
厩舎 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
斉藤崇 | 7-1-5-11 | 29.2% | 33.3% | 54.2% |
友道 | 5-5-6-15 | 16.1% | 32.3% | 51.6% |
高野友 | 5-4-0-10 | 26.3% | 47.4% | 47.4% |
杉山 | 5-1-3-23 | 15.6% | 18.8% | 28.1% |
池江泰 | 5-1-1-7 | 35.7% | 42.9% | 50.0% |
友道厩舎からハーパー、杉山厩舎からソレイユヴィータが出走予定。
レース予想
それでは、当日の馬場状態と馬場傾向から。
- 馬場状態:良馬場
- 馬場傾向:傷みは少なく良好
秋の京都の開幕2週目。土曜は小雨が降ってましたが、全レース良での開催でした。馬場状態も引き続き良好で、内を通った馬が有利なのかなという印象です。
予想印
◎:⑥リバティアイランド
〇:⑦マスクトディーヴァ
▲:⑧モリアーナ
△:⑮ヒップホップソウル
△:③マラキナイア
まず、データ分析で最も注目したいのが、過去データの脚質傾向について。京都は4コーナーから平坦で内回りコースは直線が短いにも関わらず、前にいく馬がかなり苦戦しています。
3歳牝馬のレースは確固たる逃げ馬不在になることが多いと考えますが、それでもこの傾向にあるということは、秋華賞は相対的にペースが速くなると想定し、差し馬を中心視しようと思います。
次に前走レースと前走着順に見ると、オークス及びトライアル組の5着以内が1つのキーポイントになりそうです。これらを踏まえて、印を上記のように付けさせていただきました。
本命はリバティアイランドで仕方なしだと思いますので、1頭軸の3連複で勝負したいと考えています!