世界に通用する馬作りを目指すため、1981年に創設された競走で、外国から強豪馬を招待して11月下旬の東京芝2400mを舞台に開催されています。
創設当初の10年は外国馬8勝/日本馬2勝と外国招待馬の活躍が目立っていましたが、近年では日本馬の活躍が顕著で完全に形勢が逆転する形となりました。
出走馬・騎手
出走馬
番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 |
1 | リバティアイランド | 牝3 | 川田 |
2 | イクイノックス | 牡4 | ルメール |
3 | タイトルホルダー | 牡5 | 横山和 |
4 | スタッドリー | 牡5 | マーカン |
5 | ドウデュース | 牡4 | 戸崎 |
6 | フォワードアゲン | セ6 | 黛弘人 |
7 | イレジン | セ6 | ヴェロン |
8 | パンサラッサ | 牡6 | 吉田豊 |
9 | ヴェラアズール | 牡6 | ドイル |
10 | ダノンベルーガ | 牡4 | モレイラ |
11 | トラストケンシン | 牡8 | 荻野極 |
12 | チェスナットコート | 牡9 | 田中学 |
13 | クリノメガミエース | 牝4 | 吉村智 |
14 | ディープボンド | 牡6 | 和田竜 |
15 | ショウナンバシット | 牡3 | Mデム |
16 | インプレス | 牡4 | 三浦 |
17 | スターズオンアース | 牝4 | ビュイッ |
18 | ウインエアフォルク | 牡6 | 藤田菜 |
注目馬
本レースの出走予定馬の中から、主な注目馬をピックアップしました。
イクイノックス
イクイノックス(牡4)
木村哲厩舎(美浦)、シルクレーシング
2023年10月29日 東京 天皇賞秋(G1)
1着 (1人気) 芝2000 良 (ルメール)
2023年6月25日 阪神 宝塚記念(G1)
1着 (1人気) 芝2200 良 (ルメール)
2023年3月25日 ア首 ドバイSC(G1)
1着 芝2410 良 10頭 (ルメール)
Memo
前走は道中3番手から上り34.2秒(3位)の脚を繰り出し、勝ちタイム1:55.2のスーパーレコードを叩き出しました。
ドバイSCは逃げ、宝塚記念は2コーナーまで16番手と位置取りも自在、この馬に死角はないのかもしれません・・
リバティアイランド
リバティアイランド(牝3)
中内田厩舎(栗東)、サンデーレーシング
2023年10月15日 京都 秋華賞(G1)
1着 (1人気) 芝2000 稍重 (川田)
2023年5月21日 東京 優駿牝馬(G1)
1着 (1人気) 芝2400 良 (川田)
2023年4月9日 阪神 桜花賞(G1)
1着 (1人気) 芝1600 良 (川田)
Memo
3歳牝馬3冠を達成し、自身G1レースで4連勝中、牡馬を含めても3歳馬の中でNo.1と言っても過言ではないでしょう。
過去のJCではジェンティルドンナがオルフェーヴルに勝利した例もあるので、可能性はゼロではないと見ています。
ドウデュース
ドウデュース(牡4)
友道厩舎(栗東)、キーファーズ
2023年10月29日 東京 天皇賞秋(G1)
7着 (2人気) 芝2000 良 (戸崎)
2023年3月25日 ア首 ドバイターフ(G1)
取消 芝1800 良 14頭 (武豊)
2023年2月12日 阪神 京都記念(G2)
1着 (1人気) 芝2200 良 (武豊)
Memo
前走は思ったよりもスタートが良く、いつもよりも前目の位置での競馬となり、自慢の末脚は不発となりました。
レースも久々の分、前半は力んで走ってましたので、1回使った上積みが出ると巻き返しも十分あり得ると思います。
タイトルホルダー
タイトルホルダー(牡5)
栗田徹厩舎(美浦)、山田弘
2023年9月24日 中山 オールカマー(G2)
2着 (1人気) 芝2200 良 (横山和)
2023年4月30日 京都 天皇賞春(G1)
中止 (1人気) 芝3200 稍重 (横山和)
2023年3月25日 中山 日経賞(G2)
1着 (2人気) 芝2500 不良 (横山和)
Memo
競走中止後の復帰戦となったオールカマーは逃げて2着、最低限の恰好は付けるレースができたのではないでしょうか。
東京コースは速い上がりを使えないと厳しい印象がありますので、その点では馬場が渋った方がチャンスかなと考えてます。
データ分析
過去10年データ、当該コースデータからレース傾向をまとめました。
過去10年データ
本レースの過去10年データ(2013~2022年)傾向は以下のとおりです。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 4-3-1-9 | 23.5% | 41.2% | 47.1% |
2枠 | 2-0-4-13 | 10.5% | 10.5% | 31.6% |
3枠 | 2-1-2-15 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
4枠 | 1-2-0-17 | 5.0% | 15.0% | 15.0% |
5枠 | 0-2-0-18 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
6枠 | 0-1-0-19 | 0.0% | 5.0% | 5.0% |
7枠 | 1-1-2-20 | 4.2% | 8.3% | 16.7% |
8枠 | 0-0-1-26 | 0.0% | 0.0% | 3.7% |
ここまで特徴のあるデータは珍しく、1枠 > 2~3枠 > 4~8枠と圧倒的に内枠が強いです。こうなると、穴馬を狙うのであれば、1~3枠をオススメしたいと思います。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
先行 | 5-2-3-27 | 13.5% | 18.9% | 27.0% |
差し | 4-6-5-58 | 5.5% | 13.7% | 20.5% |
追込 | 0-1-1-44 | 0.0% | 2.2% | 4.3% |
捲り | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
パッと目に付くのは追込が不振でしょうか。毎レース後方待機という馬でない限り、脚質はそこまで気にする必要はないと考えています。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 5-1-2-2 | 50.0% | 60.0% | 80.0% |
2~3 | 2-4-4-10 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
4~6 | 3-3-3-21 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
7~9 | 0-2-0-28 | 0.0% | 6.7% | 6.7% |
10~ | 0-0-1-76 | 0.0% | 0.0% | 1.3% |
1番人気はかなりの好成績、買い目に入れたいですね。また、下位人気の成績が悪いので、7番人気以下はマイナス要素と捉えています。
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
3歳 | 1-4-2-16 | 4.3% | 21.7% | 30.4% |
4歳 | 5-3-3-37 | 10.4% | 16.7% | 22.9% |
5歳 | 4-3-4-35 | 8.7% | 15.2% | 23.9% |
6歳 | 0-0-0-29 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
7上 | 0-0-1-20 | 0.0% | 0.0% | 4.8% |
ここまでデータが顕著だと、6歳以上の馬は馬券対象から外すという買い方もアリかなと考えています。
前走レース名
- 天皇賞秋(G1):6-3-6-36/51
- 京都大賞典(G2):3-1-0-17/21
- ア共和国杯(G2):0-1-1-16/18
- 秋華賞(G1):1-1-1-3/6
- 菊花賞(G1):0-1-0-3/4
王道は天皇賞秋組、あとは頭数はかなり少ないですが、秋華賞組が意外と侮れない存在だと思います。
前走着順
- 1着:4-3-5-23/35
- 2着:2-1-0-21/24
- 3着:1-1-0-8/10
- 4着:1-1-1-17/20
- 5着:0-2-1-11/14
- 6~9着:2-1-1-28/32
- 10着~:0-1-2-29/32
複勝率34.3%の前走1着馬は少し目を引くデータですね。若干プラス要素かなと考えています。
当該コースデータ
2021年以降のレース結果(東京・芝2400m)を対象にデータを抽出しました。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 9-10-2-87 | 8.3% | 17.6% | 19.4% |
2枠 | 5-6-12-89 | 4.5% | 9.8% | 20.5% |
3枠 | 10-12-12-83 | 8.5% | 18.8% | 29.1% |
4枠 | 9-8-12-90 | 7.6% | 14.3% | 24.4% |
5枠 | 11-13-3-103 | 8.5% | 18.5% | 20.8% |
6枠 | 15-14-7-104 | 10.7% | 20.7% | 25.7% |
7枠 | 12-10-20-123 | 7.3% | 13.3% | 25.5% |
8枠 | 16-14-19-122 | 9.4% | 17.5% | 28.7% |
複勝率では内枠(1-4)23.5%・外枠(5-8)25.4%で外枠が好成績。枠単体で見ると、1枠だけ複勝率が20%を下回っており、過去10年データと真逆の傾向になっております。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 9-7-9-62 | 10.3% | 18.4% | 28.7% |
先行 | 30-34-32-197 | 10.2% | 21.8% | 32.8% |
差し | 31-30-26-294 | 8.1% | 16.0% | 22.8% |
追込 | 15-13-18-233 | 5.4% | 10.0% | 16.5% |
捲り | 2-3-2-14 | 9.5% | 23.8% | 33.3% |
複勝率を見ると逃げ/先行が31.8%で特に先行勢が良く、この傾向は過去10年データとほぼ一致すると言えますね!
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
Cルメ | 24-15-3-19 | 39.3% | 63.9% | 68.9% |
田辺 | 7-10-6-20 | 16.3% | 39.5% | 53.5% |
レーン | 7-3-5-12 | 25.9% | 37.0% | 55.6% |
戸崎 | 4-9-3-42 | 6.9% | 22.4% | 27.6% |
三浦 | 4-4-5-25 | 10.5% | 21.1% | 34.2% |
ルメール騎手はイクイノックスに騎乗予定。
厩舎 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
国枝 | 8-8-5-20 | 19.5% | 39.0% | 51.2% |
堀 | 7-3-7-25 | 16.7% | 23.8% | 40.5% |
木村哲 | 5-3-4-12 | 20.8% | 33.3% | 50.0% |
鹿戸 | 3-3-4-16 | 11.5% | 23.1% | 38.5% |
手塚 | 3-2-1-10 | 18.8% | 31.3% | 37.5% |
堀厩舎からダノンベルーガ、木村厩舎からイクイノックスが出走予定。
レース予想
パンサラッサが出走してきたことで、展開面に大きく影響を及ぼすのは明らかでしょう。更に内枠にタイトルホルダーがいますので、ペースはかなり速くなるかもしれません。
1枠に2強が入り、G1 5連勝中の現役最強馬イクイノックス、G1 4連勝中の牝馬3冠リバティアイランドが強いのは言うまでもないでしょう。
ただし、配当的に全く妙味がないので、2頭で決まったら潔く諦め、別馬の馬券で勝負したいと思います!
予想印
◎:⑩ダノンベルーガ
〇:⑤ドウデュース
本命はダノンベルーガ。天皇賞秋は4着でしたが3着とはアタマ差、道中2~3着馬より前に位置取りした分脚色が鈍っただけで、良いレースだったと思います。
モレイラ騎手は今秋既に重賞5勝目と絶好調ですし、騎手の手腕にも期待できますよね~。
対抗はドウデュース。前走は海外取消明けの初戦&急遽の乗り替わりと悪い面が出てしまったと思います。
この馬は1度使った方が良い印象がありますし、戸崎騎手が継続して手綱をとるので、巻き返しも十分あると見ています。
前日夜時点で10倍以上は付いているので、今回は上記2頭のワイド1点で勝負します!!