20年以上個人馬主と歩んで来られた里見治オーナーが遂に、法人名義変更に変更されました。
10/24に登録抹消したサトノワイバーンが個人名なので、10月末から変更したと推測されます。
法人名義へ変更の理由
法人名は「サトミホースカンパニー」。
変更の理由は、おそらく税金対策で間違いないでしょう。
ここ数年で所有馬が活躍し、サトノクラウン・サトノダイヤモンドは種牡馬入りが濃厚。
競馬関連では今までマイナスだったのが、今年辺りからプラスに転じるのかもしれません。
4000万を超える高額所得者の場合、所得税は45%と法律で決まっております。
これに対し、法人税は3割程度。
有名な馬主の方は、ほとんどが法人名義となっていることを踏まえると、当然の流れかもしれません。
里見治オーナーはどんな人?
里見オーナーはセガサミーグループの代表取締役会長CEOです。
SEGAとSammyと言えば、かなりご存知の方が多いのではないでしょうか。
SEGAはアーケードゲーム機器でリーディングカンパニーとなっている会社です。
Sammyはパチンコ・パチスロのメーカーです。
2003年に登場したスロット北斗の拳は、空前の大ヒット。
販売台数62万台の金字塔を打ち立てました。
また、高額馬が走らなかった不遇の時代でも、牧場サイドには文句1つも言わなかったそうです。
大企業の会長や社長を務めておられますから、さすがに人格者と言ったところですね!
代表所有馬
収得賞金の多い順にTop10を一覧にしました。
馬名 | 性齢 | 生年 | 賞金 |
サトノクラウン | 牡5 | 2012 | 21750 |
サトノダイヤモンド | 牡4 | 2013 | 16800 |
サトノアラジン | 牡6 | 2011 | 15800 |
サトノノブレス | 牡7 | 2010 | 11600 |
サトノタイガー | 引退 | 2008 | 5610 |
サトノアレス | 牡3 | 2014 | 5600 |
サトノルパン | 引退 | 2011 | 5425 |
サトノギャラント | セ8 | 2009 | 4350 |
サトノアポロ | 引退 | 2008 | 4200 |
サトノラーゼン | 牡5 | 2012 | 3750 |
サトノクラウン、サトノダイヤモンド、サトノアラジンとG1馬3頭がTop3に名を連ねています。
また、2016年の2歳王者サトノアレスもランクインしており、現役馬が多いのが特徴的ですね。
馬主としての成績
1992年に馬主資格を取得し、2017年で26年目となります。
馬主成績
年度 | 出走 | 1着 | 重賞 | 勝率 |
2017 | 223 | 33 | 4 | 0.148 |
2016 | 351 | 43 | 10 | 0.123 |
2015 | 306 | 39 | 3 | 0.127 |
2014 | 315 | 35 | 3 | 0.111 |
2013 | 275 | 31 | 1 | 0.113 |
2012 | 279 | 39 | 0 | 0.140 |
2011 | 242 | 35 | 0 | 0.145 |
2010 | 184 | 16 | 0 | 0.087 |
2009 | 119 | 16 | 0 | 0.134 |
2008 | 59 | 14 | 1 | 0.237 |
2007 | 35 | 7 | 0 | 0.200 |
2006 | 18 | 3 | 0 | 0.167 |
2005 | 12 | 1 | 0 | 0.083 |
2004 | 2 | 1 | 0 | 0.500 |
2003 | 0 | 0 | 0 | 0.000 |
2002 | 2 | 0 | 0 | 0.000 |
2001 | 8 | 0 | 0 | 0.000 |
2000 | 13 | 0 | 0 | 0.000 |
1999 | 20 | 1 | 0 | 0.050 |
1998 | 3 | 0 | 0 | 0.000 |
1997 | 3 | 0 | 0 | 0.000 |
1996 | 24 | 2 | 0 | 0.080 |
1995 | 0 | 0 | 0 | 0.000 |
1994 | 13 | 2 | 0 | 0.154 |
1993 | 13 | 0 | 0 | 0.000 |
1992 | 10 | 3 | 0 | 0.300 |
※2017年は9月末までの成績
初重賞制覇は2008年で、ニュージーランドT(G2)をサトノプログレスで勝利しました。
初G1制覇は記憶に新しいところで、2016年の菊花賞をサトノダイヤモンドで制しました。
2013年まではわずか重賞2勝であったことを考えると、2016年は飛躍の年でしたね!
今年も既にG1レースを2勝と、この勢いはまだまだ衰えるところを知りません。
セレクトセールでの落札馬
2013年~2017年のセレクトセールでの落札馬一覧を記載しました。
年々金額が上がっており、今年は頭数・金額ともに過去最大のものとなりました。
青書きが重賞勝利馬、赤書きがG1勝利馬となります。
池江泰郎氏が調教師引退後にアドバイザーとして、セールでの馬購入に助言をしているそうです。
それにより、サトノ×池江厩舎×ディープインパクト産駒の良血馬が注目されています。
2018年デビューに2億超えのディープインパクト産駒が3頭。
2019年も既に1億超えが4頭スタンバイ済みの状態です。
里見オーナーは何としてもダービーを勝ちたいとのこと。
サトノ軍団が良血を揃える理由はそこにあると思います。