1996年にエリザベス女王杯が古馬に開放されたことを受けて、その前哨戦に位置付けられるようになりました。また、距離も芝1600m→1800mに変更され、現在に至ります。
2014年からは本競走の優勝馬にエリザベス女王杯の優先出走権が与えられております。
出走馬・騎手
出馬表
番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 |
1 | コスタボニータ | 牝4 | 松山 |
2 | エリカヴィータ | 牝4 | 三浦 |
3 | ルージュスティリア | 牝4 | 川田 |
4 | ストーリア | 牝4 | 菅原明 |
5 | ルージュエヴァイユ | 牝4 | 横山武 |
6 | プレサージュリフト | 牝4 | ルメール |
7 | ディヴィーナ | 牝5 | Mデム |
8 | ライラック | 牝4 | 戸崎 |
9 | アンドヴァラナウト | 牝5 | 鮫島駿 |
10 | ファユエン | 牝5 | 横山和 |
11 | シンリョクカ | 牝3 | 吉田豊 |
12 | イズジョーノキセキ | 牝6 | 岩田康 |
13 | フィアスプライド | 牝5 | 北村宏 |
注目馬
本レースの出走予定馬の中から、主な注目馬をピックアップしました。
ディヴィーナ
ディヴィーナ(牝5)
友道厩舎(栗東)、佐々木主浩
2023年8月13日 新潟 関屋記念(G3)
2着 (2人気) 芝1600 良 (Mデムーロ)
2023年7月23日 中京 中京記念(G3)
2着 (2人気) 芝1600 良 (Mデムーロ)
2023年5月14日 東京 ヴィクトリアM(G1)
4着 (15人気) 芝1600 良 (Mデムーロ)
Memo
Mデムーロ騎手が手綱をとった3戦は重賞でも、安定して上位の成績を残せるようになってきました。
ペース任せにしない自在な脚質も魅力ですが、1800m以上は条件戦以来となる点がどう出るでしょうか。
プレサージュリフト
プレサージュリフト(牝4)
木村哲厩舎(美浦)、サンデーレーシング
2023年2月5日 東京 東京新聞杯(G3)
3着 (6人気) 芝1600 良 (ルメール)
2023年1月5日 中京 京都金杯(G3)
3着 (2人気) 芝1600 良 (イーガン)
2022年10月16日 阪神 秋華賞(G1)
9着 (5人気) 芝2000 良 (戸崎)
Memo
条件的には翌週の富士S(G2)がベストだと思いますが、相手関係を見てこのレースを選択したのでしょう。
オークス5着の実績はありますが、マイルに戻して復調してきた点からも、個人的には微妙に感じますね。
ルージュスティリア
ルージュスティリア(牝4)
藤原英厩舎(栗東)、東京ホースレーシング
2023年7月23日 中京 中京記念(G3)
3着 (1人気) 芝1600 良 (川田)
2023年5月14日 東京 ヴィクトリアM(G1)
10着 (9人気) 芝1600 良 (川田)
2023年4月8日 阪神 阪神牝馬S(G2)
6着 (1人気) 芝1600 稍重 (川田)
Memo
前走は大外枠だったこともあり、後方からのレースになりましたが、上がり最速で3着と見せ場は十分でした。
約3か月ぶりの実戦も賞金を加算したいので、仕上げてくるとは思いますが、この馬も1ハロン延長が鍵となりそう。
ルージュエヴァイユ
ルージュエヴァイユ(牝4)
黒岩厩舎(美浦)、東京ホースレーシング
2023年6月11日 東京 エプソムC(G3)
2着 (7人気) 芝1800 稍重 (石川裕)
2023年5月20日 東京 メイS
10着 (1人気) 芝1800 良 (戸崎)
2023年1月14日 中京 愛知杯(G3)
12着 (3人気) 芝2000 重 (戸崎)
Memo
OPクラスにあがっての2戦は大きく崩れましたが、前走は積極策で道中2番手と変わり身を見せましたね。
この馬は1800~2000mで実績を残しており距離はベスト、あまり人気がなければ馬券的には狙いたい1頭です。
データ分析
過去10年データ、当該コースデータからレース傾向をまとめました。
過去10年データ
本レースの過去10年データ(2013~2022年)傾向は以下のとおりです。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 0-2-1-10 | 0.0% | 15.4% | 23.1% |
2枠 | 0-3-1-10 | 0.0% | 21.4% | 28.6% |
3枠 | 0-2-1-12 | 0.0% | 13.3% | 20.0% |
4枠 | 6-0-0-12 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
5枠 | 0-0-2-15 | 0.0% | 0.0% | 11.8% |
6枠 | 0-1-0-18 | 0.0% | 5.3% | 5.3% |
7枠 | 2-0-1-17 | 10.0% | 10.0% | 15.0% |
8枠 | 2-2-4-13 | 9.5% | 19.0% | 38.1% |
4枠の6勝は偶発的なものを少し感じますが、複勝率は26.7%で内枠が優秀。ただし、枠単体で見ると8枠が抜けており、内外の有利不利を語るのは難しい気もします。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-0-10 | 9.1% | 9.1% | 9.1% |
先行 | 3-3-3-21 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
差し | 1-6-4-46 | 1.8% | 12.3% | 19.3% |
追込 | 5-1-3-30 | 12.8% | 15.4% | 23.1% |
まず目を引くのは、追込馬が5勝。前週に同じ舞台で行われる毎日王冠は逃げが好成績をおさめていましたが、本レースではそういった傾向は見られないのも面白いですね。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 1-4-1-4 | 10.0% | 50.0% | 60.0% |
2~3 | 1-2-4-13 | 5.0% | 15.0% | 35.0% |
4~6 | 5-3-1-21 | 16.7% | 26.7% | 30.0% |
7~9 | 1-1-4-23 | 3.4% | 6.9% | 20.7% |
10~ | 2-0-0-46 | 4.2% | 4.2% | 4.2% |
勝率・連対率では上位と下位人気が逆転しているところもありますが、複勝率は上位人気ほどよくなる一般的なデータであり、これといった強い傾向はないです。
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
3歳 | 0-0-1-1 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
4歳 | 5-5-5-40 | 9.1% | 18.2% | 27.3% |
5歳 | 5-4-2-50 | 8.2% | 14.8% | 18.0% |
6歳 | 0-1-2-14 | 0.0% | 5.9% | 17.6% |
7上 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
過去10年の1~3着30頭中、実に26頭を4~5歳馬が占めますが、出走馬の大多数もこの世代となっているので、プラス要素とは捉えないでおきたいと思います。
前走レース名
- クイーンS(G3):3-3-3-22/31
- 関屋記念(G3):1-3-1-3/8
- 札幌記念(G2):1-1-1-6/9
- ヴィクトリアM(G1):0-0-3-12/15
- オータムH(G3):0-0-1-8/9
- マーメイドS(G3):0-0-0-11/11
頭数は8頭しかいませんが、関屋記念(G3)組が連対率50.0%・複勝率62.5%とかなり優秀。該当馬がいれば強気に狙ってみるのもアリかもです。
前走着順
- 1着:4-2-1-17/24
- 2着:3-0-1-12/16
- 3着:0-2-1-10/13
- 4着:0-2-2-6/10
- 5着:1-1-0-9/11
- 6~9着:1-3-4-29/37
- 10着~:1-0-1-24/26
勝率は前走1着(16.7%)・2着(18.8%)が良い成績です。ただ、連対率・複勝率ではこれといった傾向はないので、勝率だけ頭の片隅に入れておくレベルで良いでしょう。
当該コースデータ
2022年以降のレース結果(東京・芝1800m)を対象にデータを抽出しました。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 8-8-12-95 | 6.5% | 13.0% | 22.8% |
2枠 | 13-12-4-100 | 10.1% | 19.4% | 22.5% |
3枠 | 13-9-9-102 | 9.8% | 16.5% | 23.3% |
4枠 | 12-16-4-109 | 8.5% | 19.9% | 22.7% |
5枠 | 7-17-17-110 | 4.6% | 15.9% | 27.2% |
6枠 | 12-8-11-123 | 7.8% | 13.0% | 20.1% |
7枠 | 10-10-17-129 | 6.0% | 12.0% | 22.3% |
8枠 | 14-9-15-141 | 7.8% | 12.8% | 21.2% |
過去データとは異なり、複勝率は内枠(1-4)22.8%・外枠(5-8)22.6%とほぼイーブン。枠による距離ロスまで考えると、外枠の方が強いのかなという印象を持ってます。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 17-7-5-75 | 16.3% | 23.1% | 27.9% |
先行 | 33-30-32-203 | 11.1% | 21.1% | 31.9% |
差し | 33-42-39-302 | 7.9% | 18.0% | 27.4% |
追込 | 6-10-12-326 | 1.7% | 4.5% | 7.9% |
捲り | 0-0-1-3 | 0.0% | 0.0% | 25.0% |
コチラも過去データとは異なり、複勝率は逃げ/先行30.8%とリード。過去データとコースデータ傾向がここまで違うと、少しデータ自体の信頼度を下げざるを得ないですね・・
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
Cルメ | 11-17-9-26 | 17.5% | 44.4% | 58.7% |
戸崎 | 10-8-9-39 | 15.2% | 27.3% | 40.9% |
レーン | 10-3-3-11 | 37.0% | 48.1% | 59.3% |
Mデム | 6-3-4-24 | 16.2% | 24.3% | 35.1% |
菅原明 | 4-7-2-33 | 8.7% | 23.9% | 28.3% |
ルメール騎手はプレサージュリフト、戸崎騎手はライラック、Mデムーロ騎手はディヴィーナ、菅原明騎手はストーリアに騎乗予定。
厩舎 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
堀 | 10-2-3-9 | 41.7% | 50.0% | 62.5% |
宮田 | 9-3-6-12 | 30.0% | 40.0% | 60.0% |
国枝 | 5-10-5-22 | 11.9% | 35.7% | 47.6% |
木村哲 | 4-5-2-10 | 19.0% | 42.9% | 52.4% |
田中博 | 4-2-1-5 | 33.3% | 50.0% | 58.3% |
国枝厩舎からエリカヴィータ・フィアスプライド、木村哲厩舎からプレサージュリフトが出走予定。
レース予想
JRAホームページで馬場情報を見ると金曜時点では良発表、土曜は晴れ予想なので良馬場での開催となるでしょう。
また、馬場状態は先週、雨の中で競馬を施行したことにより、2週目にしては内が荒れております。ただし、軽微な傷みなので、内がまだまだ伸びる馬場傾向だと思います。
続いては展開予想に入りますが、出走馬13頭のうち近4走で逃げた馬が1頭もいません。
よって、スタートが良い馬が押し出される形で逃げるかなと推測しますので、ペースはスロー濃厚だと考えています。
予想印
◎:⑤ルージュエヴァイユ
〇:①コスタボニータ
▲:⑦ディヴィーナ
△:⑥プレサージュリフト
本命はルージュエヴァイユ。
データ的には前走1~2着の勝率が良いことがプラス要素。また、1800m重賞で連対実績がある点を上位評価しました。
対抗はコスタボニータ。
過去データの複勝率は内枠が優秀です。1枠でロスのない競馬ができそうな点と重賞での安定感を評価しました。
3番手はディヴィーナ。
距離延長は不安な面もありますが、データ分析では関屋記念組が優秀だったので、印を付けざるを得ないとの判断です。
そして、4番手評価はプレサージュリフト。
この馬も不安要素が大きいですが、ルメール騎手&木村哲厩舎の良績と東京コースは走るので、買い目には入れたいと思います。