先日、読者様からいただいたメッセージを元に「武豊騎手×社台系」に関する記事を書きました。
その際「武豊騎手×リーディング上位厩舎」には触れませんでした。
よって、本記事では関係性に近年変化があったのか?記載したいと思います。
リーディング上位厩舎
まずは、2013~2017年の調教師リーディングをまとめました。
対象期間で10位以内に入ったことがある厩舎をあげております。
栗東では池江厩舎・矢作厩舎・藤原厩舎、美浦では堀厩舎・藤沢和厩舎など、錚々たる顔ぶれ!
上表全てに対して、関係性を書くのもアリですが、中には騎乗依頼がほぼ「0」の厩舎も含まれます。
よって、以下の条件でフィルタすることにしました。
・現役&栗東所属
・10位以内が2回以上
この条件に合うのは、上表で★が付いている厩舎となります。
比較的馴染み深い厩舎が残ったかなと思いますので、武豊騎手と各々の関係性を見ていきましょう!
武豊騎手との関係性に変化あり?
2013~2017年、2018年3月末までの騎乗数、単勝平均人気などのデータをまとめました。
池江厩舎
年 | 回 | 着別度数 | 勝率 | 平均 |
18 | 6 | 0-0-1-5 | 0.0% | 2.8人気 |
17 | 27 | 7-2-5-13 | 25.9% | 2.6人気 |
16 | 14 | 2-3-3-6 | 14.3% | 2.4人気 |
15 | 13 | 2-4-1-6 | 15.4% | 3.8人気 |
14 | 17 | 3-2-1-11 | 17.6% | 3.3人気 |
13 | 9 | 3-1-0-5 | 33.3% | 2.8人気 |
唯一、過去5年連続でリーディング5位以内に入った厩舎。
重賞勝利数も断トツで、日本一の厩舎になったと言っても過言ではありませんねー
オルフェーヴル、ラブリーデイ、サトノダイヤモンド、アルアイン。
年毎の代表馬を見ても、G1勝利馬がズラりと並んでおります。
なお、武豊騎手の幼なじみとしても有名な池江泰寿調教師。
2017年に倍増したのは、キーファーズの所有馬が増えたことが大きな要因だと考えます。
今年も20回前後には到達すると推測しており、関係は引き続き良好だと思っています。
藤原厩舎
年 | 回 | 着別度数 | 勝率 | 平均 |
18 | 0 | 0-0-0-0 | - | - |
17 | 1 | 0-0-0-1 | 0.0% | 11.0人気 |
16 | 3 | 0-0-1-2 | 0.0% | 1.7人気 |
15 | 1 | 0-0-0-1 | 0.0% | 3.0人気 |
14 | 13 | 1-3-3-6 | 7.7% | 2.5人気 |
13 | 9 | 3-2-0-4 | 33.3% | 3.4人気 |
こちらも、リーディング上位常連の厩舎となります。
現時点の今年のリーディング順位は、ぶっちぎりのトップで遂に1位を獲得しそうな気がしています。
武豊騎手×藤原厩舎と言えば、思いつくのは1頭しかいません・・
13年・14年の騎乗数が増えているのは、マイルCSを制したトーセンラーがいたからでしょう。
近年はあまり騎乗依頼がなく、関係性としては希薄と言わざるを得ませんね。
角居厩舎
年 | 回 | 着別度数 | 勝率 | 平均 |
18 | 3 | 2-1-0-0 | 66.7% | 3.3人気 |
17 | 12 | 1-1-1-9 | 8.3% | 3.8人気 |
16 | 5 | 1-1-0-3 | 20.0% | 4.0人気 |
15 | 13 | 4-1-1-7 | 30.8% | 2.8人気 |
14 | 10 | 3-1-2-4 | 30.0% | 2.7人気 |
13 | 1 | 0-0-0-1 | 0.0% | 2.0人気 |
2013年に56勝をあげて、年間リーディングに輝いた角居厩舎。
それだけに、2021年2月に解散するというニュースは、競馬界に大きな衝撃を与えたことでしょう。
過去にはウオッカやカネヒキリなど、武豊騎手が騎乗した名馬も管理されていましたね。
近年はほとんど騎乗していないイメージでしたが、2017年は10回以上騎乗しておりました。
関係性は可もなく不可もなく、至って普通かなと思います。
今年も2ケタいけば、いいレベルかなと考えております。
音無厩舎
年 | 回 | 着別度数 | 勝率 | 平均 |
18 | 4 | 1-1-1-1 | 25.0% | 3.3人気 |
17 | 19 | 2-1-2-14 | 10.5% | 5.6人気 |
16 | 16 | 2-2-1-11 | 12.5% | 4.1人気 |
15 | 4 | 0-1-0-3 | 0.0% | 4.5人気 |
14 | 4 | 0-1-0-3 | 0.0% | 4.8人気 |
13 | 7 | 0-1-1-5 | 0.0% | 4.1人気 |
我らのオトちゃんこと、音無厩舎。
アサクサゲンキ、ダンビュライト、レッドアヴァンセと毎年重賞で騎乗依頼が来る、唯一無二の存在です!
近年疎遠だったサンデーRや金子真人HDの所有馬に乗せてくれたりと、関係性は極めて良好だと思います。
騎乗数はそこまで多くはありませんが、依頼の内容が他厩舎と異なることは強調しておきたい点です。
矢作厩舎
年 | 回 | 着別度数 | 勝率 | 平均 |
18 | 4 | 1-0-1-2 | 25.0% | 3.5人気 |
17 | 15 | 1-4-3-7 | 6.7% | 3.2人気 |
16 | 18 | 4-3-2-9 | 22.2% | 2.8人気 |
15 | 11 | 2-1-1-7 | 18.2% | 4.7人気 |
14 | 8 | 1-0-0-7 | 12.5% | 4.5人気 |
13 | 8 | 2-1-1-4 | 25.0% | 1.6人気 |
2014年、2016年と過去5年で2回、年間リーディングを獲得している矢作厩舎。
矢作調教師の凄い所は、他を圧倒的に上回る出走数にあります。
馬房は限られた数しかないので、いつでも出走できる訳ではありません。
外厩等を活用し、効率良く回転させる能力が長けているんでしょうね。
武豊騎手のお手馬リスグラシューは矢作厩舎の管理馬です!
関係性は良好と見ていいと思います。
友道厩舎
年 | 回 | 着別度数 | 勝率 | 平均 |
18 | 6 | 3-1-0-2 | 50.0% | 3.0人気 |
17 | 7 | 2-3-1-1 | 28.6% | 2.1人気 |
16 | 0 | 0-0-0-0 | - | - |
15 | 1 | 1-0-0-0 | 100% | 3.0人気 |
14 | 0 | 0-0-0-0 | - | - |
13 | 1 | 0-0-0-1 | 0.0% | 3.0人気 |
ブログで何回か触れたと思いますが、騎乗依頼が急上昇した友道厩舎。
理由はよくわかりませんが、今年は20回前後に到達しそうな気がしています。
マカヒキ、ワグネリアンなど、近年クラシックに有力馬を送り込んでいる厩舎でもあります。
関係性は良好なので、今年の2歳新馬でそういった騎乗依頼に巡り会えることを期待したいです!
松永幹厩舎
年 | 回 | 着別度数 | 勝率 | 平均 |
18 | 11 | 2-1-2-6 | 18.2% | 3.7人気 |
17 | 40 | 7-3-1-29 | 17.5% | 3.9人気 |
16 | 26 | 5-2-1-18 | 19.2% | 3.8人気 |
15 | 43 | 11-5-7-20 | 25.6% | 2.9人気 |
14 | 23 | 5-5-1-12 | 21.7% | 2.6人気 |
13 | 21 | 4-1-3-13 | 19.0% | 3.3人気 |
上のデータを見たら、ひと目で関係性が極めて良好であることがわかる松永幹厩舎。
キーファーズ、ノースヒルズ、社台RHなど、様々な馬主の所有馬に騎乗していました。
昨年の40回は、武豊騎手の厩舎別騎乗依頼数で断トツTOPの数字となります。
(2位は須貝厩舎で30回、3位は池江厩舎で27回。)
中央の重賞勝ちはアウォーディーでG3が2勝、このコンビでG1勝ちが見られるといいなぁ!
安田隆厩舎
年 | 回 | 着別度数 | 勝率 | 平均 |
18 | 1 | 0-0-0-1 | 0.0% | 1.0人気 |
17 | 7 | 0-3-0-4 | 0.0% | 2.7人気 |
16 | 11 | 1-1-1-8 | 9.1% | 3.9人気 |
15 | 2 | 1-0-0-1 | 50.0% | 1.5人気 |
14 | 2 | 0-0-0-2 | 0.0% | 2.0人気 |
13 | 9 | 2-2-1-4 | 22.2% | 1.4人気 |
安田隆厩舎と言えば、世界のロードカナロアを管理していたことが有名ですね。
全く騎乗依頼がないイメージでしたが、ソコソコあることに逆に驚きました(笑)
関係性は可もなく、不可もなくと言ったところでしょうか。
今年はトロワゼトワルの依頼が来たので、これをきっかけに増えてくればいいですけどね。
以上がリーディング上位厩舎との関係性で、良好な厩舎が多かったと思います。
今年は武豊騎手が好調ですので、この関係性がより加速していき、騎乗数が増えることを期待しています!