2024/1/28(日)、根岸ステークス(G3・ダ1400m)が東京競馬場で開催。
出走予定馬の紹介、過去データ/コース傾向分析、及び、本レースの予想を行います。
出走馬・騎手
出走馬
番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 |
1 | アイオライト | 牡7 | 団野 |
2 | ヘリオス | セ8 | 武豊 |
3 | フルム | 牡5 | 水口優 |
4 | ライラボンド | 牡5 | 小林勝 |
5 | ベルダーイメル | 牡7 | 柴田善 |
6 | シャマル | 牡6 | 川須 |
7 | エンペラーワケア | 牡4 | 川田 |
8 | ピアシック | 牡8 | 落合玄 |
9 | エクロジャイト | 牡4 | 横山武 |
10 | サンライズフレイム | 牡4 | 藤岡康 |
11 | パライバトルマリン | 牝4 | 戸崎 |
12 | タガノビューティー | 牡7 | 石橋脩 |
13 | オマツリオトコ | 牡4 | 石川裕 |
14 | アルファマム | 牝5 | 菅原明 |
15 | ケンシンコウ | 牡7 | 田辺 |
16 | アームズレイン | 牡4 | 松若 |
過去10年データ
本レースの過去10年データ(2014~2023年)傾向は以下のとおりです。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 0-2-2-15 | 0.0% | 10.5% | 21.1% |
2枠 | 2-0-0-17 | 10.5% | 10.5% | 10.5% |
3枠 | 2-3-1-14 | 10.0% | 25.0% | 30.0% |
4枠 | 0-2-3-15 | 0.0% | 10.0% | 25.0% |
5枠 | 0-2-0-18 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
6枠 | 3-0-0-17 | 15.0% | 15.0% | 15.0% |
7枠 | 1-1-4-14 | 5.0% | 10.0% | 30.0% |
8枠 | 2-0-0-17 | 10.5% | 10.5% | 10.5% |
複勝率では内枠(1-4)21.8%・外枠(5-8)16.5%で内枠が有利。枠単体で見ると、10%が2・5・8枠、30%が3枠・7枠とまばらに位置しているので、枠ごとの傾向は読みづらいですね。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
先行 | 1-3-1-34 | 2.6% | 10.3% | 12.8% |
差し | 6-4-4-44 | 10.3% | 17.2% | 24.1% |
追込 | 3-3-5-39 | 6.0% | 12.0% | 22.0% |
後述のコースデータと見比べると真逆で差し/追込の成績が良いです。ダートレースでは基本的に前有利のデータになることが多いので、極めて異例の傾向と言っていいでしょう。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 5-2-0-3 | 50.0% | 70.0% | 70.0% |
2~3 | 2-4-3-11 | 10.0% | 30.0% | 45.0% |
4~6 | 3-2-4-21 | 10.0% | 16.7% | 30.0% |
7~9 | 0-1-1-28 | 0.0% | 3.3% | 6.7% |
10~ | 0-1-2-64 | 0.0% | 1.5% | 4.5% |
7番人気以下は連対率5%未満・複勝率10%未満とかなり悪いので、かなり割り引いて良いと思います。一方、1番人気は連対率/複勝率ともに70%と安定感が抜群です!
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
4歳 | 2-1-1-9 | 15.4% | 23.1% | 30.8% |
5歳 | 4-2-2-23 | 12.9% | 19.4% | 25.8% |
6歳 | 3-4-3-32 | 7.1% | 16.7% | 23.8% |
7上 | 1-3-4-63 | 1.4% | 5.6% | 11.3% |
4歳馬は13頭と少なめですが、最も結果を残しており、次に良いのが5歳馬。4~5歳馬をプラス要素として捉えたいと思います。
前走レース名
- 武蔵野S(G3):4-2-1-7/14
- カペラS(G3):2-2-1-19/24
- チャンピオンC(G1):2-1-3-9/15
- 兵庫GT(Jpn3):1-0-0-16/17
- すばるS(L):0-0-2-9/11
武蔵野S(G3)が連対率42.9%/複勝率50.0%と断トツの成績を残しており、次点がチャンピオンC(G1)の複勝率40.0%。この2レースはおさえておきたいと考えます。
前走着順
- 1着:2-5-1-25/33 → 24.2%
- 2着:3-3-1-15/22 → 31.8%
- 3着:1-0-4-14/19 → 26.3%
- 4着:2-1-0-15/18 → 16.7%
- 5着:0-0-0-7/7 → 0.0%
- 6~9着:1-1-3-28/33 → 15.2%
- 10着~:1-0-1-20/22 → 9.1%
矢先は複勝率を示します。これといった強い傾向はない印象ですが、1~3着馬は複勝率が20%を超えているので、少しプラス要素ですかね。
コース傾向
ダート重賞としての歴史は古く、1987年に3歳以上の別定競走「根岸ステークス」として創設されました。
その後、2001年のダート重賞路線の整備に伴い、開催時期を1回東京の4歳以上・ダート1400mへ変更。また、2014年より優勝馬にフェブラリーSの優先出走権が与えられております。
東京・ダ1400m
大まかに言いますと、スタートから4コーナーまで下り、直線で上るワンターンのコース形態。
特徴はゴール前の直線で501.6mと長く、高低差2.4mの坂があり、坂を駆け上がった後は約200mの平坦な直線が続きます。
序盤の先行争いが激化すると、直線の坂でバテる馬が多く、クラスが上がるほど後方にいた馬が差してくるレースが目立ちます。残り200mで着順がゴロっと変わるような展開も珍しくはありません。
当該コースデータ
2023年以降のレース結果(東京・ダ1400m)を対象にデータを抽出しました。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 12-6-3-147 | 7.1% | 10.7% | 12.5% |
2枠 | 7-8-13-149 | 4.0% | 8.5% | 15.8% |
3枠 | 14-9-11-146 | 7.8% | 12.8% | 18.9% |
4枠 | 11-14-10-151 | 5.9% | 13.4% | 18.8% |
5枠 | 7-14-11-154 | 3.8% | 11.3% | 17.2% |
6枠 | 13-14-15-146 | 6.9% | 14.4% | 22.3% |
7枠 | 14-14-22-138 | 7.4% | 14.9% | 26.6% |
8枠 | 16-15-9-148 | 8.5% | 16.5% | 21.3% |
複勝率:内枠(1-4) 16.6%、外枠(5-8) 21.9%
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 15-12-9-58 | 16.0% | 28.7% | 38.3% |
先行 | 40-35-30-236 | 11.7% | 22.0% | 30.8% |
差し | 31-34-39-435 | 5.8% | 12.1% | 19.3% |
追込 | 8-13-16-449 | 1.6% | 4.3% | 7.6% |
複勝率:逃げ/先行 32.4%、左記以外 13.8%
上位人気馬の見解
上位人気が予想される馬の見解と不安要素を述べたいと思います。
サンライズフレイム
2023年10月21日 京都 AリーフS
1着 (1人気) ダ1400 良 (藤岡康)
2023年9月23日 阪神 大阪スポ杯
1着 (2人気) ダ1400 稍重 (藤岡康)
2023年7月8日 中京 インディアT
1着 (1人気) ダ1400 良 (藤岡康)
ダート1400mでは無傷の4連勝。前走OP特別を勝利した勢いそのままに、5連勝で重賞制覇を目指します。
不安要素
あまり死角はないのですが、あえて挙げるとすれば、発馬機内でチャカつき、前走スタートで後手を踏んだことでしょうか。
エンペラーワケア
2023年12月17日 阪神 御影S
1着 (1人気) ダ1400 稍重 (川田)
2023年11月12日 京都 ドンカスターS
1着 (1人気) ダ1400 稍重 (松山)
2023年9月17日 阪神 3歳上2勝クラス
2着 (1人気) ダ1400 良 (松山)
ダート1400mでは5戦4勝。近2走は4馬身差・3 1/2馬身差での圧勝とまだまだ底を見せない実力の持ち主ですね~!
不安要素
今年の出走メンバなら上位人気も仕方がないですが、まだ条件戦を勝ち上がったばかり。過剰人気の可能性もあるかも・・
タガノビューティー
2023年11月11日 東京 武蔵野S(G3)
2着 (6人気) ダ1600 良 (石橋脩)
2023年10月9日 盛岡 MCS南部杯(Jpn1)
4着 ダ1600 稍重 14頭 (石橋脩)
2023年7月9日 中京 プロキオンS(G3)
14着 (3人気) ダ1400 稍重 (石橋脩)
4歳から一線級の相手としのぎを削ったきた本馬も7歳になりました。悲願の重賞初タイトルGetできるか注目したいです。
不安要素
相手が強すぎたレースもありましたが、未だに重賞未勝利ということは、この馬自身もワンパンチ足りないのかも・・
馬場傾向・展開予想
当日の馬場傾向、及び、レースの展開を予想します。
馬場傾向
天候
晴れ
馬場
良
土曜は全レース良馬場での開催となり、当日も雨の心配はなさそうなので、良馬場が濃厚でしょう。
土曜後半のダート1400m(7R/9R)を見たところ、差しが決まっていましたね。過去データも同様の傾向となっていることから、末脚が鋭い馬を中心に選んでいきたいと思います。
展開予想
逃げ:②
先行:①⑥⑦⑪
差し:③⑤⑨⑩⑬⑮⑯
追込:④⑧⑫⑭
順当に考えれば、1枠を引いた②ヘリオスが逃げると思いますが、8歳馬でダッシュがつかない可能性もあります。
そうなれば、前走逃げた⑪パライバトルマリンがハナを切りそうですね。
ただし、2頭とも何がなんでもハナというタイプではないので、スタート後の位置取り争いが激化することはないかと。
おそらく、平均的なラップで流れると思うので、展開による有利/不利は生まれないでしょう。
レース予想
これまでの内容を踏まえ、本レースの最終見解を発表します。
予想印
◎:⑩サンライズフレイム
〇:⑭アルファマム
▲:⑦エンペラーワケア
本命はサンライズフレイム。
4歳馬で末脚は出走メンバの中でも随一のモノがあると判断し、迷わず1番手評価とします。
対抗はアルファマム。
やや外枠にはなりましたが、キャリア15戦中12戦が上がり最速なので、2番手評価にしました。
3番手はエンペラーワケア。先行馬は少しデータ的には不向き。
ただし、前日1番人気で過去データでは連対率70%、やはり怖いのでおさえておこうと思います。