1996年に新設された重賞で、当初は5月に東京ダ2100mで行われていました。2000年にダート競走体系の整備が進められ、開催時期を秋に移動、距離をダ1600mに短縮されました。
2014年から優勝馬にチャンピオンズCの優先出走権が与えられています。
出走馬・騎手
出走馬
番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 |
1 | ペリエール | 牡3 | ルメール |
2 | ベルダーイメル | 牡6 | 柴田善 |
3 | ドライスタウト | 牡4 | 横山武 |
4 | タガノビューティー | 牡6 | 石橋脩 |
5 | セキフウ | 牡4 | 藤岡佑 |
6 | ライラボンド | 牡4 | 永野猛 |
7 | タイセイサムソン | 牡5 | 横山和 |
8 | ヘリオス | セ7 | 菅原明 |
9 | マルモリスペシャル | 牡4 | 北村宏 |
10 | ケイアイシェルビー | 牡5 | 藤懸 |
11 | メイショウウズマサ | 牡7 | 岩田康 |
12 | レッドルゼル | 牡7 | 横山典 |
13 | ステラヴェローチェ | 牡5 | Mデム |
14 | ヴァルツァーシャル | 牡4 | 三浦 |
15 | カテドラル | 牡7 | 田辺 |
16 | ペースセッティング | 牡3 | 団野 |
注目馬
本レースの出走予定馬の中から、主な注目馬をピックアップしました。
ドライスタウト
ドライスタウト(牡4)
牧浦厩舎(栗東)、YGGホースクラブ
2023年9月20日 浦和 オーバルSP(Jpn3)
1着 ダ1400 不良 10頭 (戸崎)
2023年5月2日 名古屋 かきつばた記念(Jpn3)
2着 ダ1500 良 12頭 (戸崎)
2023年2月19日 東京 フェブラリーS(G1)
4着 (2人気) ダ1600 良 (戸崎)
Memo
2歳時に3連勝で全日本2歳優駿を勝利、これまでの成績は9戦5勝(5-2-0-2)、5着以下は0回と抜群の安定感を誇ります。
1600mはギリこなせそうですが、直線の長い東京コースだと怪しい気もするので、半信半疑という言葉がピッタリかもしれません。
ペリエール
ペリエール(牡3)
黒岩厩舎(美浦)、長谷川祐司
2023年10月9日 東京 グリーンCC(L)
3着 (1人気) ダ1600 不良 (ルメール)
2023年6月18日 東京 ユニコーンS(G3)
1着 (1人気) ダ1600 良 (ルメール)
2023年3月25日 ア首 UAEダービー(G2)
4着 ダ1900 良 13頭 (マーフィー)
Memo
前走は道中2番手と思ったより前の位置になって影響もあってか、3着と人気を裏切る形となりました。
休み明けに加えて古馬との初対戦、悲観する内容でもないと思いますので、あらためて注目したい1頭です。
セキフウ
セキフウ(牡4)
武幸厩舎(栗東)、中辻明
2023年9月27日 船橋 日本テレビ盃(Jpn2)
4着 ダ1800 良 11頭 (戸崎)
2023年8月6日 札幌 エルムS(G3)
1着 (6人気) ダ1700 不良 (武豊)
2023年7月8日 函館 マリーンS
3着 (2人気) ダ1700 良 (ルメール)
Memo
前々走のエルムSで重賞初制覇、前走は相手も強かったですし、4歳春頃の低迷期を乗り越えた印象もあります。
ただし、5月からコンスタントに使われ、今回で6戦目となるので、少し疲労的な面で心配点があるのは確かです。
タガノビューティー
タガノビューティー(牡6)
西園厩舎(栗東)、八木良司
2023年10月9日 盛岡 MCS南部杯(Jpn1)
4着 ダ1600 稍重 14頭 (石橋脩)
2023年7月9日 中京 プロキオンS(G3)
14着 (3人気) ダ1400 稍重 (石橋脩)
2023年5月4日 船橋 かしわ記念(Jpn1)
2着 ダ1600 良 13頭 (石橋脩)
Memo
6歳で31戦を消化してますが、上がり3位以内に入らなかったのはわずか4戦のみ、堅実な末脚に定評があります。
これまでの最高成績はOPレースの3勝、重賞勝ちがないので、念願の初重賞制覇をそろそろ飾りたいですね~!
データ分析
過去10年データ、当該コースデータからレース傾向をまとめました。
過去10年データ
本レースの過去10年データ(2013~2022年)傾向は以下のとおりです。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 0-1-0-18 | 0.0% | 5.3% | 5.3% |
2枠 | 1-2-2-14 | 5.3% | 15.8% | 26.3% |
3枠 | 2-0-0-18 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
4枠 | 1-2-4-13 | 5.0% | 15.0% | 35.0% |
5枠 | 0-2-1-17 | 0.0% | 10.0% | 15.0% |
6枠 | 4-1-1-14 | 20.0% | 25.0% | 30.0% |
7枠 | 1-1-1-17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
8枠 | 1-1-1-17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
複勝率では内枠(1-4)19.2%に対し、外枠(5-8)18.8%とほぼイーブン。枠ごとに見ると、極端な内外よりは真ん中の枠が好成績と言ったところでしょうか。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
先行 | 1-4-4-26 | 2.9% | 14.3% | 25.7% |
差し | 4-5-2-56 | 6.0% | 13.4% | 16.4% |
追込 | 4-1-3-38 | 8.7% | 10.9% | 17.4% |
差しが4勝・追込が4勝、これだけ見ても他のダート重賞とは異色を感じ、道中後ろからでも直線差し切りがある点をおさえておきたいです。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 2-2-1-5 | 20.0% | 40.0% | 50.0% |
2~3 | 4-3-1-12 | 20.0% | 35.0% | 40.0% |
4~6 | 1-1-2-26 | 3.3% | 6.7% | 13.3% |
7~9 | 3-3-3-21 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
10~ | 0-1-3-64 | 0.0% | 1.5% | 5.9% |
上位人気はまずまず、注目したいのは7~9番人気が好成績。こうなると、少し穴馬も狙ってみてはいかがでしょうか?!
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
3歳 | 1-2-2-14 | 5.3% | 15.8% | 26.3% |
4歳 | 1-2-2-20 | 4.0% | 12.0% | 20.0% |
5歳 | 3-4-3-38 | 6.3% | 14.6% | 20.8% |
6歳 | 4-1-2-25 | 12.5% | 15.6% | 21.9% |
7上 | 1-1-1-31 | 2.9% | 5.9% | 8.8% |
芝の重賞とは異なり、ダートは6歳以上でも好成績をおさめています。ダート界はあまり世代交代が進まない印象もありますね・・
前走レース名
- 南部杯(Jpn1):2-3-0-12/17
- シリウスS(G3):0-2-0-8/10
- エルムS(G3):0-0-2-8/10
- グリーンCC:3-0-3-22/28
重賞では南部杯(Jpn1)組、あとリステッド競走になりますが、グリーンチャンネルC組が勝率10%超えで良さそう。
前走着順
- 1着:5-2-2-29/38
- 2着:1-1-2-13/17
- 3着:3-3-0-12/18
- 4着:1-0-2-13/16
- 5着:0-1-2-7/10
- 6~9着:0-3-2-29/34
- 10着~:0-0-0-24/24
前走10着以下からの馬券内はゼロ。惜敗くらいなら良いですが、大敗した馬は馬券対象から外した方が良いかと思います。
当該コースデータ
2023年以降のレース結果(東京・ダ1600m)を対象にデータを抽出しました。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 8-10-6-136 | 5.0% | 11.3% | 15.0% |
2枠 | 11-11-7-140 | 6.5% | 13.0% | 17.2% |
3枠 | 9-7-12-147 | 5.1% | 9.1% | 16.0% |
4枠 | 10-12-9-148 | 5.6% | 12.3% | 17.3% |
5枠 | 12-13-16-142 | 6.6% | 13.7% | 22.4% |
6枠 | 13-13-18-141 | 7.0% | 14.1% | 23.8% |
7枠 | 16-10-14-149 | 8.5% | 13.8% | 21.2% |
8枠 | 16-19-13-140 | 8.5% | 18.6% | 25.5% |
複勝率を見ると内枠(1-4)16.4%・外枠(5-8)23.2%となっています。芝コースからのスタートが影響しているかは不明ですが、内枠の人気馬よりも外枠の穴馬を狙いたくなりますね~!
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 11-13-10-61 | 11.6% | 25.3% | 35.8% |
先行 | 49-39-38-214 | 14.4% | 25.9% | 37.1% |
差し | 27-35-35-437 | 5.1% | 11.6% | 18.2% |
追込 | 8-8-12-429 | 1.8% | 3.5% | 6.1% |
脚質データはダートコースに一般的に見られる傾向であり、逃げ・先行の複勝率が良く、30%を超える成績となっております。
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
Cルメ | 12-7-4-24 | 25.5% | 40.4% | 48.9% |
横山武 | 8-1-3-29 | 19.5% | 22.0% | 29.3% |
横山和 | 6-2-3-25 | 16.7% | 22.2% | 30.6% |
戸崎 | 5-8-6-42 | 8.2% | 21.3% | 31.1% |
吉田豊 | 5-2-1-30 | 13.2% | 18.4% | 21.1% |
ルメール騎手はペリエール、横山武騎手はドライスタウト、横山和騎手はタイセイサムソンに騎乗予定。
厩舎 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
田中博 | 6-2-1-13 | 27.3% | 36.4% | 40.9% |
斎藤誠 | 4-2-3-20 | 13.8% | 20.7% | 31.0% |
久保田 | 4-0-2-11 | 23.5% | 23.5% | 35.3% |
稲垣 | 3-5-1-11 | 15.0% | 40.0% | 45.0% |
手塚 | 3-4-3-14 | 12.5% | 29.2% | 41.7% |
上記の厩舎から出走予定馬はいないようです。
レース予想
データ分析を踏まえ、本レースの最終見解を発表します。
予想印
◎:④タガノビューティー
〇:⑯ペースセッティング
▲:⑤セキフウ
△:②ベルダーイメル
本命はタガノビューティー。
追込が届くレースですし、南部杯組は過去データで好成績。重賞を勝つチャンスがあるとすればここしかないと思い1番手評価にしました。
対抗はペースセッティング。
コースデータでは外枠が好走。前走同様に芝スタートなので、多少出遅れても二の足で巻き返すチャンスあり。何より前走は初ダートで完勝だったことが高評価です。
3番手はセキフウ。
直線の末脚は確かなものを持ってますし、近走は安定感もありますね。この人気なら買わない手はないかと思います。
最後に穴でベルダーイメルをおさえに。
前走のグリーンCC組では最先着、1枠は過去データでは不振ですが、経済コースをロスなく通ればワンチャン上位もあるかも!?